川口英俊のブログ - 2015/02

川口英俊のブログ




2015年02月21日(Sat)▲ページの先頭へ
「宗教と犯罪」・「救いと殺し」について/hasunoha問答ピックアップ
勝義方便メモNo.10・73-77まで追記
http://togetter.com/li/719545

73) イスラーム国のテロ行為・残虐非道な行為と関連して、「宗教と犯罪」について最近は考えさせられることが多くあります・・ある意味での「救いと殺し」についてです。これは、何度か過去の「勝義方便メモ」シリーズにおいても取り上げさせて頂いて参りました。

74)改めて次の論考も挙げさせて頂いておきたいと存じます。「仏教における殺しと救い」http://mmori.w3.kanazawa-u.ac.jp/works/article_pdf/3_48murdere&salvation.pdf

75)つまるところ、簡単には、理想の実現のためならば、その過程のいかんを問わずに何でも許される(かも)という間違った考え方の信奉者・狂信者によるただの犯罪・悪業というだけのことであり、そんな間違った過程による理想は実現することなど決してないことが分からないのです。

76)これは仏教の目指す涅槃・悟り・浄土へと至るという理想の実現のためにということにもそのまま当てはめることができます。理想の実現を奇貨とし、その過程において犯罪や悪業を積むようであるならば、決して涅槃・悟り・浄土へと至れることなどあり得ないということであります。

77)更に補足しますと、いくら理想の実現としての涅槃・悟り・浄土へと至るためだと言っても、仏教の基本中の基本である七仏通誡偈の内容に反してしまっていれば、所詮はただの犯罪・悪業でしかなく、涅槃・悟り・浄土へと至れることなどもちろんあり得ないということであります。

hasunoha問答ピックアップ・・

「Hasunoha」お坊さんがこたえるQ&Aサービス
http://hasunoha.jp/
スマートフォン・携帯ブラウザも対応

問い「自殺した人の魂について」
http://hasunoha.jp/questions/1004

【ご質問内容】

去年7月に6年一緒に住んでいた彼氏が自殺しました。亡くなってから、毎日逢いたくて、寂しくて、日々泣いていました。 彼氏は、成仏したのか、まだ側に居てくれてるのかなぁ。とか色々考え、死後の世界の事や魂について知りたくて、何冊も本を読みました。でも、自殺した人の魂について書いてる本は、ほとんどなく、病死や年老いて亡くなった魂についての本が多いんです。何か、自殺した人の魂について書いてる本があれば、教えてもらえないでしょうか?自分でも、何をしたいか分からないんですが、そういう本を読んでると、彼氏を近くに感じれて安心するんです。何か、良い本があれば、教えてください。

拙回答

「チベットの生と死の書」

まかな様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

これまでにも下記問いにお答えをさせて頂きましたが、いまだ彼氏様への色々な想いが癒されておられないご様子をお伺い致しました。

問い「死んでしまったら無なんでしょうか?」
http://hasunoha.jp/questions/742

問い「自殺した人の霊」
http://hasunoha.jp/questions/718

この度は、「自殺した人の魂について書かれている本」についてのご質問でございますが、これまでの仏教に関しての拙学びにおいて、最も参考になるであろうと思われる本をご紹介させて頂きたいと存じますが、その前に最初に述べておきますが、非常に難しい内容、解釈を誤ってはいけない内容も扱われております。

それでも、まかな様が真摯に、真剣に彼氏様の魂(ただし、拙生は魂とは表現せずに「心相続」と述べております)の善き赴きへの善き因縁となる御供養をして頂くために、この度はあえてご紹介をさせて頂きます。

「チベットの生と死の書」 ソギャル・リンポチェ師 訳・大迫正弘氏・三浦順子氏 講談社

是非、仏教の基本的なことも簡単な本でも構いませんので押さえながらに、この本の学びを進めて頂きたいと存じますが、特にオウム真理教の事件で有名となった「ポワ」についても扱われております。オウム真理教の用いた「ポワ」の論理は当然に間違いですが、常にその間違いに陥る危険性が控えていることは理解して頂いて、その上で、真なる供養のあり方についてお考えを賜れましたらと存じます。

特に参考として頂きたいページ「第十九章 死後の助け P525〜527」

今、まかな様にとって重要なのは、まかな様が彼氏様に対して御供養できているのかどうかという実感的なところになるかと存じます。それが実感できれば、きっと少しはまかな様ご自身にとっての安心や癒やしにもなるのではないかと考えております。

御供養においては、まず、彼氏様のことを強く思われて、その上で彼氏様の心相続に対して、どうか善き赴きへと向かうようにとして行われる善徳行が何よりも一つ大切に、そして、次には、更にその善徳行による福徳、つまり、幸せや功徳が、あらゆる一切の衆生たち、三界の全ての者たちのためにも及ぶようにと回向することが大切になるかと存じております。

川口英俊 合掌


問い「愛猫への償い方」
http://hasunoha.jp/questions/1022

【ご質問内容】

はじめまして。nonoと申します。

今年の1月に愛猫を亡くしました。

たった1日のすれ違いでもう会えなくなるとは思って無かった自分が憎いです。

寒い日に辛く凍えて孤独に死んでしまったと思うと胸が張り裂けそうです。

せめて死に目に会いたかった。最後に抱き締めてちゃんとお別れが言いたかった。

一匹 人目の届かない所でひっそりと痩せ細った足でどこかに消えて行ってしまいました。

たった2年しか生きられなかったけれど、一緒に過ごした楽しい思い出、体の弱い子だったので、不安で苦しい日々を過ごした思い出もありました。

今は現実が受け入れられなくて、ちょっと物音がする度に帰ってきたかもしれない!
と窓を何回も確かめてしまう自分がいます。

消えてしまって、ちゃんと遺体を供養してのお別れが出来ません。沢山探したけれど見つかりませんでした。

もっともっと一緒に過ごしたかった。もっと大切にしてあげればよかった。

そう言う思いが日々強くなり、夜も強い不安と後悔で息苦しくて眠れません。

あの子が一番辛かったのに、私はこの悲しみを乗り越えたいと考えている酷い人間です。

あの子は私を恨んでいるかもしれない。成仏出来ないかもしれないと考えてしまいます。

出来るならまたあの子を抱き締めたい。償いをしたいです。

長く纏まりのない読みづらい文で大変申し訳ございません。

愛猫の魂が救われる事を願わずにはいられません。

もし宜しければアドバイス頂けたら幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。

拙回答

お手紙が届きました。

nono様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

実は愛猫様から満中陰の前にお手紙を預かりました。僭越ながらにもこちらに記して代読させて頂きます。

・・

親愛なるあなたへ

お元気ですか。

実は・・あまり詳しいことは言えないのですけれども・・次の私の行き先がもうすぐに決まります。

行き先が決まる前に前世の記憶が完全に無くなってしまうみたいです。

なので、まだ覚えている今のうちにと思って、お手紙を書きました。

私のことを今でも忘れずに気にかけてくれていて、ありがとう。

実は・・私は愛する人の悲しむ姿を見たくなくて、あなたのもとを黙って去ってしまいました。本当にごめんなさい。

私はあなたと過ごせた日々、本当に、本当に、幸せいっぱいでした。

あなたに大事に親切に可愛がられて、優しさや思いやりの大切さを学ぶことができました。

そのお陰もあってなのか、私は再びあなたのいる世界へと戻ることができるみたいです。

もちろん、もうその時には前世の記憶は無いので、偶然にどこかですれ違っても、お互い分かることはないかもしれないけれど、今お世話になっている偉い尊いお方が、確か「くんじゅう」って言ってたかな・・記憶や感情の残り香のようなものが、心のどこかにまだ残っていて、過去世で互いに縁や繋がりの深くあった者同士が、どこかで偶然にでも出遭ったら、ふっと懐かしい気持ちに包まれて、なんだかわからないけど、それとなくわかるみたいなこともあるようなことを少しおっしゃっていたので・・

だからお願い、もう悲しまないで。私はもうすぐあなたのいる世界に戻ることになるのですから。記憶は無くなっていても、きっとまたあなたと会えるような気がしています。

優しいあなたが大好きです。また会いましょうね。

本当にありがとう。心からの感謝を込めて。

・・

文中の「偉い尊いお方」とは、拙生の勘では観音様、それも馬頭観音様かなと存じます。「くんじゅう」とは多分、「薫習」で、確かに心に染み付いた残り香のようなもののこと(習気)であり、おそらく「中有」という状態に現在あって、過去世、前世での善き縁によって、またこの世界に生を受けられることになったようでございます。もしかしますと、人間としてかもしれませんね。

再会を祈念申し上げます。

川口英俊 合掌


問い「お寺は敷居が高いと感じます」
http://hasunoha.jp/questions/1016

【ご質問内容】

京都や奈良のような有名で大きな寺がない県に住んでいます。
お参りして御朱印をいただきたいのですが、神社より敷居が高く感じます。特に小さなお寺は敷居が高く感じます。
どうしたらそのように感じなく素直にお参りできますか?

拙回答

お寺の敷居

Rika様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

お寺の敷居は誠に高いですよね・・

もちろん、どこのお寺でもそうですが、例えば門の敷居は高いものです。ただ、最近は高齢化社会ということもあり、車イスの方のお参りにも配慮して、バリアフリーということで、高さのない敷居、敷居のない通用門を設置しているところも多くなってきているでしょうが、もともとお寺の敷居は高いものでございます。

実はこれには大切な理由があり、それは敷居が聖域と俗域との「結界」を示しているということでございます。

お寺は仏様・菩薩様方がおられる法域・聖域となるだけに、やはり特別に神聖な空間としての結界が張られます。

よくお寺には、「大界外相」や「大界内相」と書かれた石碑がございますが、それらが結界を示す結界石であり、山門に設けられていることもございます。

もちろん、俗と聖を分けるとはいえ、お寺の本来の意義としては、正法護持や仏法興隆と共に、仏法によって衆生の迷い苦しみを取り除いて、大安心へと導くということが大切となります。

「駆け込み寺」と言いますように、お寺、僧侶は、人々が苦しい時、困っている時には、やはり頼りにされるところでないといけません。もちろん、頼りにされるだけのことを対応できるように日々、研鑽して調える必要もございます。

その研鑽には、自己修養、日課勤行、掃除などもあり、また、法要、檀家参り等もあって、十分に参拝者に対応できない、留守の場合もございますので、そのあたりは少し心づもりをして頂けましたら有り難くに存じます。

とにかく、インターホンや呼び鈴があれば、そこでまずはご挨拶をされて、ご本尊様へのお参りの旨、御朱印を頂きたい旨をお伝えして、了承があれば、ご遠慮なくお入りになられて、お参りされて、御朱印を頂く際に少しなりともお話(簡単なご法話でも賜われると尚良いかと思います)もなされてみられたら良いのではないかと存じます。

またお寺によっては、御朱印のないところもございます。確実に御朱印が頂けるとなりましたら、霊場の札所であれば、ほぼ確実に戴けることでしょう。

お近くにあるかどうかは、是非、ネット検索して下さい。例えば、「○○県 霊場」「○○県 札所」など。

お寺、僧侶がより身近に感じて頂けることになりましたら誠に幸いでございます。

川口英俊 合掌

hasunoha・拙回答まとめ集
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/

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hasunoha・拙寺紹介ページ
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運営者によるhasunoha(ハスノハ) blog
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東日本大震災を機縁として立ち上がりました「hasunoha」に参画できましたこと、誠に感謝致しております。微力ながらにも一つ一つ少しずつでもお役に立てれる善行・功徳となりましたら、亡くなられました皆様への追善供養として回向申し上げたくに存じております。合掌

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2015年度、ダライ・ラマ法王猊下様のご来日のイベント情報
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52183921.html

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勝義方便メモNo.10
http://togetter.com/li/719545
「マインドフルネス」再考・ティク・ナット・ハン師の「インタービーイング」考を進めさせて頂いております。

勝義方便メモNo.9
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勝義方便メモNo.9 超宗派系一覧(2014.7.13時点)
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「拙理解仏教図式No.7(2014.6.14)」ご提示・再考随時訂正予定
http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/f11483ea1a2eb35ce5dcda72284b2bfa

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「 死後について 」平成26年9月・秋彼岸墓前回向 配布資料
http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/46df9bb57071ef4f2b56161423dba66f

平成26年・お盆施餓鬼法要 法話内容 録画配信Ustream
http://www.ustream.tv/recorded/51379634

「お葬式について」平成26年8月・お盆施餓鬼法要・配布資料
http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/0816eb5e788bf5ecfc8eed8e901b1a76

2013.11.19「空と縁起」に関する拙質問に対してのダライ・ラマ法王猊下様の御回答内容について
http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/710b99c74854aebc871a6f75e28dde12

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2014.4.14 ダライ・ラマ法王猊下様によるチベット密教・胎蔵曼荼羅灌頂・ご報告
http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/bc5c08f69d78bdda5c6cca62d17d87df

ダライ・ラマ法王猊下様今春ご来日動画集
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52160454.html

「偉大なる第十四世の長寿を祈願する如意自在王〔経〕」
http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/8f49efb18934ec00993d52e91c603327

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NGO「国境なき僧侶団」フェイスブック・ページ
https://www.facebook.com/pages/国境なき僧侶団/578961352183094

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【チベット問題】

チベット問題・焼身抗議等の詳細情報は、チベットNOW@ルンタ・ダラムサラ通信・中原一博氏のブログが参照となります。
http://blog.livedoor.jp/rftibet/

「太陽を取り戻すために チベットの焼身抗議」中原一博氏著
http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/51799025.html

無償ダウンロード
https://docs.google.com/file/d/0B6cmrkvyxC23QmhCRTZyeWRrNm8/edit

「自らを灯明と化した菩薩たちの願い」〜チベット問題・焼身抗議を考える〜
http://t.co/PwVvYWck

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川口英俊の自動配信・デイリー自動情報収集ネット新聞
http://paper.li/hide1125/1307742529


2015年02月01日(Sun)▲ページの先頭へ
2015年度ダライ・ラマ法王猊下様ご来日情報(現時点)
2015年度、ダライ・ラマ法王猊下様のご来日のイベント情報(現時点)

GOMANG ACADEMY JAPAN「伝法の未来を考える」2015.4.5
http://www.mmba.jp/circle/gaos2015
主催 一般社団法人・文殊師利大乗仏教会

参加は致しませんが、チベット仏教・チベット支援のお約束がございますので、この度は1口だけスポンサー登録をさせて頂きました。心からご随喜、ご盛会を祈念申し上げます。


「般若心経・菩提心の解説・観音菩薩の許可灌頂」2015.4.12/13
http://www.tibethouse.jp/event/2015/150412sermon.html
主催 ダライ・ラマ法王日本代表部事務所

既にチベット・ハウスにて申し込みをさせて頂きました。但し、お葬儀が入ったりやむを得ない事情がありましたら一日だけになるか、場合によりますと二日間共にダメになってしまいます・・

一般参加申し込みも既に完売のようです。(現時点)

チケット情報
http://l-tike.com/d1/AA02G03F1.do?DBNID=3&ALCD=1&PGCD=240787
http://ticket.pia.jp/pia/event.do?eventCd=1454332


「ダライ・ラマ法王特別記念講演」2015.4.8
http://sougisei.com/
主催 曹洞宗岐阜県青年会

まだ一般参加申し込みできるようです。(現時点)


「次世代のための環境シンポジウム2015」2015.4.6
http://www.tibethouse.jp/event/2015/150406kankyo.html
主催 次世代のための環境シンポジウム2015実行委員会

チベット・ハウスの申し込みは既に完売のようです。(現時点)

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「Hasunoha」拙回答ピックアップ

「Hasunoha」お坊さんがこたえるQ&Aサービス
http://hasunoha.jp/
スマートフォン・携帯ブラウザも対応

問い「元恋人のお坊さんが荒行に」
http://hasunoha.jp/questions/998

【ご質問内容】

私は以前、日蓮宗のお坊さんとお付き合いをしていました。

彼の人柄に惹かれて仲良くなり、
あとで彼がお坊さんであることを知りました。

お坊さんであるということに抵抗や偏見などはなかったのですが
私は日蓮宗ではないので、知識がまったくなく
日蓮宗のお坊さんが日頃どんなことをしているのか、
どんな生活をしているのかさっぱり分かりませんでした。
彼も優しい人だったので自分の辛いことや大変なことは
あまり私には話しませんでした。

お付き合いをすることになってからも
遠距離だったためなかなか会うこともできず
当時私は土日休みの普通の会社員で
休みも合わずで会えない悲しさなどをぶつけてしまい
すれ違いもよくありました。

そんななか、彼が荒行にいくことになり
別れることになりました。
そんななかでも彼は優しく
修行が終わればまた会おうと話してくれました。

いま今も彼を想い続けており
どうしてもっと理解しようとしなかったんだと悔やんでいます。
彼のことは人としても好きで尊敬しているので
たとえ元の恋人関係に戻れなくても
また仲良くなりたいと思っています。

来月彼が修行を終えて帰ってきます。
私はどのように声をかければいいんでしょうか?
疲れているからそっとしておいた方がいいのでしょうか?

またお坊さんから見て、
女性にはどのように支えてほしいと感じますか?
教えていただけると幸いです。

【拙回答】

日蓮宗大荒行

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

日蓮宗のお坊さんとお付き合いされておられたものの、色々とすれ違いがあり、そのお坊さんが荒行へと行かれることを期として別れられたとのこと・・しかし、別れたことへの後悔のお気持ちがあられるご様子をこの度はお伺いさせて頂きました。

大荒行成満の二月十日まであと少しでございますね。

日蓮宗大荒行は、非常に厳しい修行の一つでございます。命を落とすものが出てしまうことがあるぐらいです。

午前二時に起床、午前三時から午後十一時まで、水行・読経・書写行などが行われ、食事も白粥・朝夕二食の生活が百日間続きます・・

「寒水白粥凡骨将死 理懺事悔聖胎自生」

寒水一日七回の水行、読経三昧、白粥の食事・・まさに骨身を削りに削り、死の寸前まで至るような厳しい修行をすることで、罪業の本質を見極めて、罪業を懺悔(無相・有相の懺悔)し尽くして、凡骨なる身が聖胎、つまり、凡俗なる者が聖なる尊い存在へと昇華することを目指すために行われる修行となります。

この大荒行の修行は、その厳しさもあり、並大抵の決意では臨めないものでございます。

正直に申しますと、そのお坊さんは、恐らくは本心では別れたくはない、貴女様のことは好きであり、仲良く付き合いたいと思っているけれど、真剣に真摯に修行へと臨まれるために、それは、つまり、あらゆる煩悩(愛欲など)を断ち切って、修行の障りとなるものをできるだけ除かれるために、あえてこの度は別れを成されたのではないであろうかと邪推ながらにも存じております。

是非、彼が修行を終えて帰られましたら、一言、「お疲れ様でした」とお声掛け頂きまして、「これからも宜しくお願いします」と告げられると良いのではないかと存じます。

また、もしも可能でしたら、千葉県と、遠くになりますが、法華経寺へと参詣なされて、二月十日の祖師堂での「大荒行成満会」にご参加なさられて、一目でも彼のお姿、勇姿を御覧になって頂けても有り難いかと存じております。

法華経寺
http://ja.wikipedia.org/wiki/法華経寺
https://plus.google.com/107071630029326816484/about?gl=jp&hl=ja

お幸せを心から祈念申し上げます。

川口英俊 合掌


問い「お布施代について」
http://hasunoha.jp/questions/955

【ご質問内容】

こんばんは。
日蓮宗のお坊さんとお付き合いをしているあひるといいます。

外国に住んでいる両親の友人が去年亡くなり、もうすぐ一周忌なんですが、
亡くなった日本人で仏教徒である奥様のためにきちんと供養をしたいと
ドイツ人の旦那様がどうすればいいのか?と両親に質問をしてきまして、
彼に色々と聞いていたら、結局戒名、お位牌、そしてお経を彼のお寺にお願いする事になりました。
費用を聞くと、ご住職のお父さまが、戒名、お位牌合わせて家族割で6万でいいよと言ってくださったのですが、ネットでみたところ、通常戒名は30万程度からと書いてあり、それはいくらなんでも安過ぎるのでは?と悩んでいます。

まだ家族になってもおらず、しかも私の両親の友人の戒名なので、そんな破格の割引を頂いていいのか?と。
恐らく金額を聞いてもそれでいいと言ってくださるのだと思いますし、母は別の友達から「それは100万ぐらい払った方がいいんじゃないの?」と言われたそうで、ますます混乱しています。

このような場合、ご住職がおっしゃる金額のお支払いでいいのでしょうか。お布施は「気持ち」というのは分かっています。
ここで、それ以上をお支払いすると逆に失礼にあたるのでしょうか。

皆さんのご意見を聞かせて頂ければ幸いです。こんな下世話な質問で申し訳ありません。
よろしくお願いします。

【拙回答】

「布施」について

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

お布施は「布を施す」とありますように、本来は、有り難い仏法を説いて頂けたこと、仏法により安心や安楽、幸せを頂けたことに対しての御礼として、貧しい者から衣・袈裟を作るための「布」を施されたことを由来としております。

その布は汚物を拭いた後にて捨てられてしまうような布ではありましたが、当時、高価な財産価値のあるものを修行僧は所有することができませんでしたので、そのような布であれば丁度有り難く受け取れた御礼であった次第でございます。

衣・袈裟のことを「糞掃衣」(ふんぞうえ)と言いますのも、当時、大便など汚物を拭いて捨てられたような布を集めて作られていたからというのが由来となっております。

とにかく、何かできることで感謝を表す御礼が「布施」となります。

さて、この度は、お付き合いされておられるお坊さんのお寺にて御供養をお願いなされることになったようですが、家族・友人割云々よりも、これからしっかりと御供養して頂けることで故人様が安心、安楽を賜われるようにとして、仏法、宗旨への理解を深めて頂いて御供養をなさられて頂けることがまず大切になるのではないかと存じます。

日蓮宗であれば、特に法華経の教えの理解が大切となります。仏法を頂けることにより、故人様への安心、安楽(例えば、日蓮宗では、霊山浄土への往詣、成仏へと向けた御供養など)を賜われることへの御礼として、施主となられるその旦那様に布施のご説明をなさられて、そして、ご住職様からお金で○万円で納めて頂けましたらとお伝えなされるとどうであろうかと存じます。

また・・誠に言いにくいことですが、万が一にもあひるさんが先で破局や離婚でもなさられてしまわれて、後から、「いや、あれは家族・友人割だったので、一般的な正規のお布施(本来は一般的も正規もありませんが・・)をやっぱり頂きます。○○万円を」とならないかどうかが心配となります。今後の供養にも関わっていきますので、施主であるご主人様にとって、大きな失望へとならないかどうか注意、確認が必要ではないかとは存じます。

また、逆にそれがあひる様にとっての足枷になる恐れも・・

もちろん、円満にこのまま良いお付き合いが進みますと問題はありませんが・・余計なお世話にて申し訳ございません。

川口英俊 合掌


問い「仏教では自殺は悪いことではないというのは本当でしょうか。」
http://hasunoha.jp/questions/985

【ご質問内容】

つい最近 「hasunoha」 をみつけて登録したものです。

早速ですが、
仏教では自殺を悪いことだとは言わないのでしょうか。

自分の肉体の生命を自分の意志で終わらせることを自殺であると定義したとき、仏教では、自殺はとがめられる行為ではないのでしょうか。

私は、キリスト教徒ではありませんが、自殺はしてはいけないとする意見に賛成するものですので、たとえば意識を失うほどの肉体の苦痛が私のところにやってきたとしても、その苦痛に忍耐するつもりで生きています。

そもそも、釈迦がいうところの「空」を素直に学べば、自殺は起こらないのではないでしょうか。

ご教示お願いいたします。

【拙回答】

「空と縁起」

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

浦上様も既にご回答のように、仏教において自殺・自死を勧めるということはありません。

確かに釈尊の在世時において弟子たちが自殺されたということはございました。このことにつきましては、下記のページの内容をご参照下さい。

「仏教は自殺を本当に禁じているのか?」
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/3138/suicide_buddhism.html

その上で、下記の問いにて拙見解を述べさせて頂いております。

問い「自殺してはいけない理由」
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/1002970251.html

次に、『釈迦がいうところの「空」を素直に学べば、自殺は起こらないのではないでしょうか。』・・でございますが、「空」(無自性・無実体・無自相)という真理を理解することは、つまり、「縁起」を理解するということも大切となります。

問い「生きること、死ぬこと、どっちが辛いのか」
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/1002992500.html

上記の拙回答にて述べさせて頂いておりますように、「空と縁起」の理解を進めることが迷い苦しみを超えていく上で非常に重要な鍵となります。

このことをここで詳しく扱いますと膨大な説明が必要となりますが、誤解を恐れずに簡単に述べさせて頂きますと、「空と縁起」を理解することは、因果の理をしっかりと理解することでもあり、悪因悪果、善因善果という中で、悪い結果となることが明らかであることを自らで行うことは無くなる、しないということにて、無明・煩悩による自殺・自死(悪業となる自殺・自死)などとてもできないということになります。

とにかく、私たちは、空の理解だけではなくて、縁起の理解も誤りなくに進めることも必要となります。

是非、これからも「空と縁起」の理解を深めて頂けましたら有り難くに存じます。

川口英俊 合掌


問い「宗教に対するイメージについて」
http://hasunoha.jp/questions/976
【ご質問内容】

私は宗教に対していいイメージを抱きにくい人間です。

ニュースを見ていると宗教の悪い面が目に入ってくるので悪い印象をどうしても持ちがちになってしまいます。そしてなかなか中にはいい人もいるという印象も持ちにくくなります。例えば最近だったらイスラム過激派のテロであったり昔だったらオウムや霊感商法だったりでしょうか。

そういうこともあってかもし仮に私が大勢の前で「私は宗教をやっています」だとか「宗教のおかげで生活がよくなりました」と言ったら大半の人が「この人はカルト宗教に入っている」だとか「勧誘している」と思われる、そういった流れが容易に想像(たとえ誤解であったとしても)できてしまうのです。

別に宗教全般が憎いわけではないですが前述のような人を傷つけるような宗教は許せないですね。

どうすれば宗教のよい面に触れることができてなおかつカルトみたいな危ないものにはまっていないと周りに誤解されずにすむのでしょうか?

【拙回答】

拙宗教考・2

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

「宗教」に関しましては、最近に下記問いにお答えさせて頂きました。

問い「宗教とは」
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/1017725553.html

宗教は、幸せや安心のための一つの方法論として、どう利用していくべきかを考えていくことが必要になります。

仏教の場合では、実践思想哲学的側面が強くありますので、実践しながら、納得して受け入れていくことが大切となります。納得できるかどうかは色々と学び試さつつ、随時合理的に検証なさられながらに修習されることをお勧めさせて頂きます。

破壊的カルトなど結果的に不幸になる、迷い苦しみになるような、そんな宗教はやめる、いらないと考えるのが妥当であるかと存じます。それはもちろん信教の自由の下における個々人の自由意思、それぞれの良識、良心にも委ねていくことになりますが、反社会性、犯罪性を帯びるような宗教、信教、信仰は当然に論外であり、厳しく排斥、淘汰されてしかるべきことになるでしょう。

さて、ここで、私が貴方様に対して私になって下さい、思想、信条、性格、癖、言動・・など私に全て合わせて下さい、と言われたらどう思うでしょうか?当然に無理でしょうし、嫌でしょう。逆もまた同じです。

それでもお互いにこの世界で過ごすことができているのは、違いは違いとして認め合って、互いに尊重し合い、時には衝突や喧嘩もしながらにも、バランス、折り合いをつけていけているからであります。

この世にて幸せに、円満に過ごすためには、支え合い、分かち合い、助け合いと共に上記のようなことも大切となります。

宗教や宗派、信仰の違いも同じことであり、違いは違いとして、別に無理に信仰や教義を同じくする必要は全くなく、違いがあることについて互いに尊重し合い、認め合うことがまず必要になります。その上で教義上での違いや方法論などについて議論、提言、意見、時に互いに諌言し合ったりもしながら、よりよい世界を目指して、人類、衆生の皆の幸せや安心、安楽のために資していくべきであるのではないかと考えております。

川口英俊 合掌

hasunoha・拙回答まとめ集
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/

hasunoha・拙生紹介ページ
http://hasunoha.jp/users/16

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運営者によるhasunoha(ハスノハ) blog
http://taka.hasunoha-blog.info

東日本大震災を機縁として立ち上がりました「hasunoha」に参画できましたこと、誠に感謝致しております。微力ながらにも一つ一つ少しずつでもお役に立てれる善行・功徳となりましたら、亡くなられました皆様への追善供養として回向申し上げたくに存じております。合掌

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勝義方便メモNo.10
http://togetter.com/li/719545
「マインドフルネス」再考・ティク・ナット・ハン師の「インタービーイング」考を進めさせて頂いております。

勝義方便メモNo.9
http://togetter.com/li/681727

勝義方便メモNo.9 超宗派系一覧(2014.7.13時点)
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52167906.html

「拙理解仏教図式No.7(2014.6.14)」ご提示・再考随時訂正予定
http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/f11483ea1a2eb35ce5dcda72284b2bfa

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「 死後について 」平成26年9月・秋彼岸墓前回向 配布資料
http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/46df9bb57071ef4f2b56161423dba66f

平成26年・お盆施餓鬼法要 法話内容 録画配信Ustream
http://www.ustream.tv/recorded/51379634

「お葬式について」平成26年8月・お盆施餓鬼法要・配布資料
http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/0816eb5e788bf5ecfc8eed8e901b1a76

2013.11.19「空と縁起」に関する拙質問に対してのダライ・ラマ法王猊下様の御回答内容について
http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/710b99c74854aebc871a6f75e28dde12

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2014.4.14 ダライ・ラマ法王猊下様によるチベット密教・胎蔵曼荼羅灌頂・ご報告
http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/bc5c08f69d78bdda5c6cca62d17d87df

ダライ・ラマ法王猊下様今春ご来日動画集
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52160454.html

「偉大なる第十四世の長寿を祈願する如意自在王〔経〕」
http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/8f49efb18934ec00993d52e91c603327

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NGO「国境なき僧侶団」フェイスブック・ページ
https://www.facebook.com/pages/国境なき僧侶団/578961352183094

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【チベット問題】

チベット問題・焼身抗議等の詳細情報は、チベットNOW@ルンタ・ダラムサラ通信・中原一博氏のブログが参照となります。
http://blog.livedoor.jp/rftibet/

「太陽を取り戻すために チベットの焼身抗議」中原一博氏著
http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/51799025.html

無償ダウンロード
https://docs.google.com/file/d/0B6cmrkvyxC23QmhCRTZyeWRrNm8/edit

「自らを灯明と化した菩薩たちの願い」〜チベット問題・焼身抗議を考える〜
http://t.co/PwVvYWck

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川口英俊の自動配信・デイリー自動情報収集ネット新聞
http://paper.li/hide1125/1307742529


   





カレンダ
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