川口英俊のブログ - 2012/02

川口英俊のブログ




2012年02月23日(Thu)▲ページの先頭へ
日隅一雄先生への拙生のツイート内容
日隅一雄先生が、自由報道協会賞授与式でのチベット高僧焼身自殺の件における譬喩の発言にてバッシングを受けられて謝罪・釈明をなされましたが、この件に関して、日隅一雄先生への拙生のツイート内容。

実は本名をブログで出されていたことをこの時まで知りませんでしたが、5、6年ほど前はよく色々と参照させて頂いておりました論考が多くございましたことをかなり懐かしく思い出させて頂きました。その節では、ほんの一、二ほど意見交換をさせて頂いたような記憶もございます。

自由報道協会賞授与式での発言について(日隅一雄先生)
http://blogos.com/article/30774/

日隅一雄先生( @yamebun )へのツイート内容(※一部省略あり)

1)はじめまして失礼致します。死期を間近に感じられての身命を賭した日本のジャーリズム改革・真理追究のお取り組みには、誠に敬意を表させて頂いております。件におけますチベット高僧焼身自殺の譬喩ご発言における謝罪・釈明も理解させて頂いております。

2)死期を間近に感じられ、死への恐怖・絶望・不安・悔悟・・と、もしかすると色々とお抱えかもしれない中・・チベット高僧焼身自殺の譬喩ご発言についても何らか少ないながらも負い目や後悔もお感じになられてはいないだろうかと僭越にも案じております。

3)愚拙の勝手なる想像かもしれずで失礼かとも存じますが、もしそうでありましてもご心配の事はございません。焼身抗議をなされましたトゥルク・ソバ・リンポチェ師の御遺言での尊い慈悲心、崇高なる菩提心における内容を是非にもご覧下さいませ。

4)「自らを灯明と化した菩薩たちの願い」トゥルク・ソバ・リンポチェ師御遺言について http://t.co/PwVvYWck

5)どうか、トゥルク・ソバ・リンポチェ師御遺言をお読みになられて、師の慈悲の御心、菩提心をお感じ賜りまして、尚に善い行いにご精進をなされて、善い心の状態にて最後の時にお備えを賜られますことをこの拙愚ながら心から祈念申し上げます。

6)先生にトゥルク・ソバ・リンポチェ師の御供養における師の慈悲心、菩提心による悟りへのいざないの光明の照らしがあらんことを、どうか良き善趣へのおもむきのあらんことを心から祈念申し上げます。ご無礼の段、平にお許し下さいませ。川口英俊合掌九拝

お身体ご自愛賜りまして、志高き善なる行為による中での余命の全うを心から深く祈念申し上げます。

川口英俊拝

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「焼身抗議をなされたトゥルク・ソバ・リンポチェ師のご遺言からチベット問題・焼身抗議を考える」
http://t.co/PwVvYWck

「1960年 亡命直後のダライ・ラマ14世法王猊下による祷りの詩」
http://t.co/RuZQ5ifX

【チベット問題】

「ダラムサラのロサ(チベット新年)」 - チベットNOW@ルンタ
http://t.co/c7Dt5NsE

ロブサン・センゲ主席大臣によるロサル(チベット暦のお正月)のご挨拶 
http://t.co/oX4LpCT9  

「セルタで教師・生徒 拘束」 - チベットNOW@ルンタ
http://t.co/M0uXgKGK

「続くチベットの知識人逮捕」 - チベットNOW@ルンタ
http://t.co/VWDIzgU4

「続・本土巡礼者たちを待ち構える受難」 - チベットNOW@ルンタ
http://t.co/7wfQOa0z

米、人権改善要求の継続強調 チベット問題 - MSN産経ニュース
http://t.co/lyXB4KXB

「自らを灯明と化した菩薩たちの願い」
〜チベット問題・焼身抗議を考える〜
No.1
http://t.co/Y0nu4h2A
No.2
http://t.co/10iJy98V
No.3
http://t.co/ZjIlEK9z
No.4
http://t.co/t1y3cDLF
No.5
http://t.co/I219Q5P0
No.6
http://t.co/Ett2dGKk
No.7
http://t.co/yAuXq8Uk

【チベット問題】(2011.2.19までまとめ)
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52068131.html

【チベット問題】(2012.2.11までまとめ)
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52066511.html

【チベット問題】(2012.2.1までまとめ)
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52064424.html

【チベット問題】(2012.1.15までまとめ)
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52061157.html

【ダライ・ラマ法王猊下関連アーカイブ】(2012.1.15までまとめ)
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52061159.html

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「近刊の慧海・等観本(書評)」日本人初のチベット入国者、河口慧海と初のチベット僧留学生多田等観の記事 
http://t.co/Jfop9rma

「ダライ・ラマ法話 文殊の智慧による救い」(DVDブック)・春秋社

ダライ・ラマ14世法王猊下 (著)
クンチョック・シタル師 (翻訳)
阿門朋子氏 (翻訳)

1)「ダライ・ラマ法話 文殊の智慧による救い」(DVDブック)・春秋社( http://t.co/V5CcVZ95 )。ブックをまず一読了。ダライ・ラマ7世著の詩文「中観の四念住」をテキストとして文殊菩薩の慈悲と智慧についての教えに関してのご法話が中心。

2)中観思想の理解から密教の入り口付近の理解についての内容も扱われていました。思想精査理解は再読後からとして、DVDの方も楽しみに拝聴致したく存じております。

3)本DVDブックと併せて、「チベット仏教 文殊菩薩の秘訣」ソナム・ギャルツェン・ゴンタ 師著(法蔵館)の内容についても再々読理解に努めたいと考えております。

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ここのところ論考考察の時間がなかなかとれずで、ブログに書く内容が単調化してきてしまっていますが、「ダライ・ラマ法王 Teaching in 広島 2006 公式伝授録」[DVD] エピソード3・4・5・6を随時に拝聴させて頂いているところでございます。

一度目では理解ができなかったところも多々ありますので、二回目に入っている次第でございます。内容は、これまでも猊下の関連著書にて色々と学んで参りましたことから鑑みましてもより深い内容が扱われていると感じております。珠玉のすばらしい内容であります。

「ダライ・ラマ法王 Teaching in 広島 2006 公式伝授録」[DVD]


「縁起賛」・「ラムツォ ナムスム(道の三要訣)」・「四つの捕われから離れる秘訣」
http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/d/19761125

下記ストアにて昨年末に購入させて頂きました。
http://store.kokonor.com/products/list.php?category_id=14

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『超世間賛』(出世間賛)ナーガールジュナ(龍樹)大師
(マリア・リンチェン氏訳)
http://t.co/g72Zlyhu

龍樹(ナーガールジュナ)大師
「出世間讃」抜粋(1.2.13.15.16.20.21.22.24.25.26)
http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/2671162f7cc65963614c5d43ea771bf9

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「原発に対する宗教界の見解」
http://t.co/1oweXFvd
藤山みどり氏(宗教情報センター研究員)
各見解について詳しくまとめられており、誠に参考となります。

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「中観派の不共の勝法について、「聖ツォンカパ伝」読了、他」
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52058375.html

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「無分別」・「離戯論」について
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52054473.html

#勝義方便メモ まとめNO.1
http://togetter.com/li/200586

#勝義方便メモ まとめNO.2
http://togetter.com/li/219557

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天罰論に関しましての私見関連考察の追記
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52034966.html

『空と縁起と』〜仏教の存在論〜  平成23年度・秋季彼岸施餓鬼・配布用資料
http://t.co/wHL7TR0

『東日本大震災に思う』 平成23年度・お盆施餓鬼法要・配布用資料
http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/28c0cc5975d7b67227e085443ad9053f

自らを灯明と化されたツェワン・ノルブ師による焼身供養について
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52034027.html

【仏教存在論】1-45
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52031260.html

【大震災・空と縁起と】(1-11)
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52002925.html

これまでの天罰論に関しましての私見関連考察 【大震災・空と縁起と】(12-47)
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52007858.html

天罰論に関しましての私見関連考察、【大震災・空と縁起と】
(48-72)・完結
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52009321.html

7/18 最近のツイッターコメントまとめ
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52026611.html

7/6 最近のツイッターコメントまとめ
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52024256.html

故丸山照雄師「公害企業主呪殺祈祷僧団」の活動から考える
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52018516.html

川口英俊の自動配信・デイリー自動情報収集ネット新聞
http://paper.li/hide1125/1307742529

日本仏教改革の視座
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52015538.html

【アンチ葬式仏教の危うさ http://bit.ly/muwOcn 】ツイッター・コメント投稿・1-26
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52014077.html

【紹介】真詮ブログ・「本願寺のヒットラー(1)宗政とは何か・(2)「最初の宗議会」の自殺」
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52012810.html

東大阪市における市民活動・まちづくり活性化へ向けたネットワーク構築に関しての意見交換会の雑感
http://hide-1.jugem.jp/?eid=440

【小池龍之介師 宗派離脱・単立寺院化】ツイッターコメント投稿・23-27
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52012801.html

「法華経の省察―行動の扉をひらく」(ティク・ナット・ハン師原著)読了。
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52007856.html

【4.29 ダライ・ラマ法王・震災特別慰霊法要・報告集】
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52002104.html

東日本大震災・被災地にて震災犠牲者追悼慰霊御供養のご報告
(往生院だより・第68号寄稿文)
http://blog.livedoor.jp/oujyouin/archives/51854274.html

被災地入り・ご報告・1-55
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/51999166.html

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他、これまでの考察シリーズは下記をご参照下さいませ。
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/51997575.html


2012年02月18日(Sat)▲ページの先頭へ
「焼身抗議をなされたトゥルク・ソバ・リンポチェ師のご遺言からチベット問題・焼身抗議を考える」
「自らを灯明と化した菩薩たちの願い」
〜チベット問題・焼身抗議を考える〜


「焼身抗議をなされたトゥルク・ソバ・リンポチェ師のご遺言からチベット問題・焼身抗議を考える」

最初に・・

2008年3月10日にチベット・ラサで発生した大規模抗議行動からもうすぐ4年になろうとしている。これまでも半世紀にわたる中国政府による耐えかねる弾圧・圧政により、命を奪われ、また、自ら命を絶ったチベット人が数多くいる中で、自らに火を放ち、焼身してまで抗議の声を叫ぶに至ったチベット本土における最初の犠牲者とされるのが、2009年2月27日、チベット・アムド地方アバ・キルティ僧院の僧侶・タペー師の焼身抗議である。

以来、現在(2012年2月8日)までに、チベット本土で焼身抗議を行った者は、既に20名を超え、そのうち少なくとも14名が亡くなり、数名が行方不明のままである。また、これまでの抗議への弾圧により、凶弾に倒れた者、不当逮捕・投獄された者、行方不明となっている者は数え切れないほどになってしまっています。

チベット問題の起因は、第二次世界大戦後、中華人民共和国の建国に伴って、中国がチベット支配・統治を進めるために様々な弾圧を進めてきたことにあります。特に、1949年からの軍事侵攻や飢餓などにより命を落としたチベット人犠牲者の数は100万人を超えているとされ、大量虐殺と共に、著しい人権侵害があり、民族・文化・宗教破壊、思想強要が行われているとして、現在においても国際的に解決・改善が必要な問題として扱われるように提起がなされています。

特に凄惨さを極める圧政・弾圧の嵐の中で、1959年3月のラサ民衆蜂起においてダライ・ラマ14世法王猊下がインドへと亡命し、亡命政府を樹立するに至ったことは象徴的な出来事となり、チベット人たちの心の支えである拠り所、チベット仏教界の指導的立場である法王猊下を失った打撃は計り知れないものとなりました。その後も中国共産党による民主改革や文化大革命、改革開放政策の下で、チベット人たちへの蹂躙は絶え間なく続き、主に挙げるだけでも、チベットへの漢族大量移民による民族浄化問題、チベット人大量失業・貧困化問題、チベット語・文化・芸術・教育の破壊問題、信教・言論の自由への侵害問題、環境問題・核開発問題などと、多くの圧政・弾圧による弊害がいまだに生じてしまっている状況となっています。

このような中で、ダライ・ラマ14世法王猊下は、亡命以来、チベット問題改善を国際社会に広く訴えられてこられたものの、いまだ十分な成果を得られることはできずのままであり、また、本土でもチベット人たちによる激しい抗議行動が繰り返されてきましたが、ことごとく封殺されてしまい、一向に改善されること なく今日に至っています。

近年の本土でのチベット人による抵抗運動においては、法王猊下の意向を汲んで、非暴力的な抗議行動が行われていますが、それでも激しい弾圧は依然として続き、ついには自らに火を付けて訴えるという手段を行うまでになってしまうほど状況は追いつめられており、2009年2月の僧侶・タペー師による焼身抗議以来、特に2011年3月からのここ一年にわたっては焼身抗議が続発している異常な事態となってしまっています。

このような中で、平成24年1月8日には、チベット仏教界の高僧であるトゥルク・ソバ・リンポチェ師による焼身抗議が行われてしまいました。次に、師の残されたご遺言を挙げさせて頂きまして、内容に関しまして、是非、皆様にもお知り頂きまして、チベットの現状とチベット仏教の理解にほんの少しでもお役に立てましたら幸いでございます。

以下より、トゥルク・ソバ・リンポチェ師のご遺言全文日本語訳の内容について・・

『内外の全てのチベット人同胞600万人へ。チベット人の幸福と、内外に引き裂かれた600万のチベット人が再び相まみえるために、その身を犠牲にした勇者トゥプテン・ンゴドゥップ氏を初めとする内外の勇者・勇女全てに感謝の意を表明する。私はすでに40歳を越えたが、これまで彼らのような勇気を奮い立たせることもなく過ごして来た。もっぱらチベットの伝統的文化と宗教を周りの人々にできるだけ伝える事に努力し続けて来た。』・・本文より

まず冒頭においてトゥルク・ソバ・リンポチェ師は、全てのチベット人たちに呼び掛けられる形にて、チベット人の幸福と、チベット本土内・外に引き裂かれて別れて暮らしているチベット人全ての人々が、再びチベットの地にて相まみえることを願われて、1998年4月27日にインドの首都デリーにて焼身抗議により犠牲となられたトゥプテン・ンゴドゥップ師を初めとするこれまでの内外の全ての抗議者に対して感謝の意を表明されます。

そして、師は既に40歳を越えられたものの、これまでの抗議者のように勇気を奮い立たせて抗議することはなく、チベットの伝統的文化と宗教について、周りの人々に伝える事に努力してこられたことを述べられています。

『21世紀に入った現在、今年(チベット暦ではまだ2011年)は命を捧げた勇者・勇女が沢山いた年だった。そこで私は彼らの血肉を象徴するために、己の身と命を投げ打ち(これまでの全ての有情の悪業の)許しを請うのである。全ての有情は父、母でなかったものはいない。計り知れぬ有情が野蛮人のように法に反する力に屈し、不善なる大きな業を為しつつある。心から彼ら(中国)の悪業を浄化したい。また、ノミやシラミに至まで、呼吸する全ての、この天空に満ちる有情全てが、死の苦しみを逃れ阿弥陀如来の下に生まれ、全智至上の完全な仏の位を得るために、己の命を供養物として捧げる次第である。』・・ 本文より

21世紀に入って、特に2011年の3月からのここ一年にわたっては、身命を賭した焼身抗議が続発している中で、命を捧げた犠牲者たちの覚悟や思いを象徴するためにも、自らも身命をなげうって、これまでの一切有情(輪廻の苦にある衆生)たち全てにおける悪業のお許しを頂きたいと願われます。それはどうしてであるのかとして、全ての有情は、幾前世かにおいて、かつての自身の父、母であったのかもしれないというチベット仏教の慈悲心・菩提心を起こすための基本的な考え方を述べられ、まさに、本来であれば怒り・憎しむべきであろう、チベット人たちを陵辱して危害を加え、仏法に反する不善を成す敵とも言える存在である弾圧・圧政を行う中国当局の人々に対してさえも、大いに慈悲の心を起こして、彼らの悪業による輪廻の迷い苦しみを取り除いてあげたい、悪業の原因である煩悩・無明を浄化させてあげたいと述べられ、更には彼らだけのみならず、ノミやシラミや小さな生き物たちも含めて、あらゆる一切有情が生死輪廻の世界から離れ、阿弥陀如来様の極楽浄土のもとへと往生し、完全なる一切智者としての悟りの境地を得られるようにするために、己の命を御供養するのだとして、大いなる慈悲による菩提心の決意が述べられているのであります。もちろん一切有情に例外はありません。それは生きとし生ける者たち全てであり、私も皆さんも当然にその中に含まれているのであります。

このように、この度のトゥルク・ソバ・リンポチェ師の御供養は、一切有情たち全てへと向けられており、その中には、この浅学菲才の未熟者なる愚拙も含まれ、この本文を読んでおられる皆様ももちろんで、実に有り難く、誠に尊いことであります。このように、皆、トゥルク・ソバ・リンポチェ師の御供養においての関わりがあり、この御供養と関係のない有情などこの世にいないのであります。

ゆえにも、私たちは、この度におけるチベットの問題についても決して無関心であってはいけないと強く思っております。一人一人が何らかの形でトゥルク・ソバ・リンポチェ師の御供養にお応えしていくことが望まれると考えております。

それは、本御供養により、一番には、仏教への帰依に繋がり、出離心、慈悲心、菩提心の滋養へとなれば最善なることでありますでしょうが、そうではなくても、チベットの現状を憂いてできること、例えば、チベット情勢の改善を願い、祈りを捧げること、これまでの全ての犠牲者たちを追悼すること、チベット関連の支援団体へ何らかの協力・援助をすること、活動・イベントなどに参加すること、抗議活動に参加すること、ツイッターやブログ、フェイスブックでチベット問題を取り上げたりすることなどでも良いでしょう。

何らかの形にてほんの少しでもトゥルク・ソバ・リンポチェ師のお志にお応えすることが非常に大切であると強く感じております。

『そして、至上の人の姿をした仏神であるダライ・ラマ法王を始めとするラマやトゥルク全てが永遠の命を保たれるよう、私の身と命をマンダラと化し捧げる。

<大地に香水を撒き散華し、須弥山、四大陸、太陽と月により荘厳し、これを仏の浄土と見なし捧げ奉るが故に、全ての有情が清浄なる浄土を享受できますように。自他の身口意と三世の功徳の集積と、宝の如しマンダラを普賢菩薩供養と共に、心に生起しラマと三宝に捧げ奉る。慈悲の心でお受け取りになり我に加持を与えたまえ。オーム・イダムグル・ラトナマンダラカム・ニルヤタヤミ>』・・本文より


次に、観音菩薩様の化身であられるダライ・ラマ14世法王猊下を始めとして、ラマ、転生活仏・トゥルクたちが、尚も転生を繰り返し、大いなる菩提心により、菩薩の化身として輪廻の迷い苦しみの中にある一切衆生の教化・救済にあたることができますようにとして、香水を捲いて、散華し、須弥山、四大陸、太陽と月を現じてマンダラを荘厳し、観想にて仏国土を現前に顕わさせしめて、その宝の如き心に生起させたるマンダラを慈悲の菩薩である普賢菩薩様の御供養と併せて、三宝(仏・法・僧)に捧げ奉り、一切衆生が清浄な悟りの境地、仏国土へといざなわれるようにと、諸仏諸菩薩がこの御供養を慈悲の御心でお受け取りになられて、加持(大いなる菩提心により輪廻の迷い苦しみの中にある一切衆生の教化・救済にあたることができる力)をお与え下さいとして、最後に真言を述べられておられます。

『この行為は自分1人のためになすのではなく、名誉のためになすのでもない、清浄なる思いにより、今生最大の勇気を持って、(ブッダのように、子トラたちを救うために飢えた)雌トラに身を捧げるようになすのだ。私のようにチベットの勇者・勇女たちもこのような思いで命を投げ出したに違いない。しかし彼らは 実行の際、怒りの感情と共に死んだ者もいるかもしれない。そうであれば彼らが解放の道を辿れるかどうかは怪しい。故に、様々な悟りへの道を思い出させてくれる船頭のような導師と、このような供養を捧げる善行の力に依って、将来、彼らを含めた全ての有情が全智至上の仏の位に到ることを祈願しながら行うのだ。 また、内外のラマ、トゥルク全ての長寿と就中ダライ・ラマ法王をポタラの玉座にお迎えして、チベットの政教を司ることができますようにと祈願する。』・・ 本文より

このような身命を三法に御供養する行為は、自分一人だけが悟りを得ようとするために行うものではなく、また、当然に避けるべき世間八法(利得、損失、称賛、非難、誉れ、誹謗、楽、苦)の一つである名誉のために行うものでもない、お釈迦様の前世物語の中にあるように、かつてのお釈迦様が、狩りができずに雌トラが飢えによりお乳が出ず、子どものトラが衰弱して死んでしまうことを憐れみて、身体を雌トラに捧げられたように、私もそのようなお釈迦様の前世にておこなわれた清浄なる慈悲の御心に添うように全力で身命を捧げるのだと述べられておられます。

そして、もちろん、これまで焼身抗議を行ってきたチベット人の勇敢なる善男子・善女子たちもこのような清浄なる慈悲の心にて身命を捧げたに違いないであろうと思われるものの、もしかするとその中には、怒りや憎しみなどの悪い感情(悪業)を抱えて亡くなってしまった者もあるのかも知れないとして、もしもそうであれば、その悪業による心相続の薫習、習気により、悟りへの道を歩むのは難しくなってしまい、悪趣(畜生・餓鬼・地獄)輪廻へと赴いてしまいかねないことを危惧なされておられ、その者たちにも、悟りへの道を再び歩めていけるようにと、ダライ・ラマ14世法王猊下やラマ、転生活仏のトゥルクなど導師たちに教化を願い、この度の善行の加持(大いなる菩提心により輪廻の迷い苦しみの中にある一切衆生の教化・救済にあたることができる力)によって、彼らも含めて、全て一切の輪廻の苦にある衆生たち有情が、悟りへと至らしめられるようにと、祈願のために御供養するのだと述べられておられます。

更には、内外のラマ、転生活仏・トゥルクたち全ての長寿と、チベット人たちの願いであるダライ・ラマ14世法王猊下をポタラ宮殿の玉座にお迎えして、チベットの政教を司ることができますようにと祈願なされるのであります。

『<雪山に囲まれしこの聖域の、全ての福利の源である、観音菩薩であられるテンジン・ギャンツォよ、濁世が終わるまで存命されますように。その加持の力が 天空の如く行き渡らんことを。間違った思いにより祖国に対し、危害を及ぼす黒い形を持つもの、持たないもの、思いと行動が邪悪な侵入者が、三宝の真理の力により根こそぎにされますように>

[かくの如し善なる…の二偈と、祈願の王と呼ばれる…等の一偈と、これと三世…等の一偈。タドヤタ、パンチャタライヤ(三宝)に三度礼拝する]』・・本文より


高い山々に囲まれたこのチベットという聖域の全ての福利、幸せの源である観音菩薩様の化身であられるテンジン・ギャンツォ(ダライ・ラマ14世法王猊下のお名前)師、どうかこの煩悩・無明に覆われてしまっているこの世が、悟りの光に充ち満ちるまで、ご存命なされますように、その大いなる菩提心により菩薩の化身として輪廻の迷い苦しみの中にある一切衆生の教化・救済にあたることができる力により、悟りの光がこの世の隅々にまで行き渡らんことを願い、煩悩・無明によって、危害を及ぼす悪業を持つ者、持たない者たちも含めて、チベットに対して危害を及ぼす動機と行動が邪悪なる侵入者たちが、どうか三宝の力(煩悩・無明を排撃する力)により、その者たちの煩悩・無明が根こそぎに絶やされて涅槃へと到れますようにと述べられて、各偈を読まれて、三宝に礼拝なされておられます。

あらゆる一切衆生の到涅槃へのいざないのためになさった、トゥルク・ソバ・リンポチェ師の焼身御供養。もちろん、御供養を賜った者の一人として、この拙生も、この御供養を真摯に受けとめなければならないと僭越ながらにも存じております。

『ここで、金剛同士たち、各地におられる信者たちに願う。みんな一致団結し手を取り合い、チベット人たちが将来輝きに満ちた一つの国家を取り戻すために奮闘せよ。これが命を捧げた勇者・勇女たちの願いだ。故に、土地や水等のことで争ったりせず、思いを一つにすべきだ。若者たちはチベットの文化を尊重し学び、年輩の者たちは自らの身口意を善なるものとし、チベット人の慣習と気質、言語等が衰退しないようにチベット人としてのアイデンティティーを保持し続けねばならない。同時に、チベット人の幸福と、全ての有情が解放と全智の位を得るために清浄なる仏法を行ずることが重要である。タシデレ(吉祥なる幸運を)。』・・本文より

三宝に帰依し、別解脱戒、菩薩戒、密教戒を授かって仏道を歩む者たち、また各地におられる師の信者たちに対して、この聖なるチベットの地にチベット人たちの願っている輝ける希望の光に満ちた自治が叶うように、一致団結して手を取り合って協力し合い、奮闘するようにと述べられておられます。

それが、これまでに身命を賭して焼身を行い抗議し訴えてきた犠牲者たちの願いであり、つまらない世間八法(利得、損失、称賛、非難、誉れ、誹謗、楽、苦)の中での小さなことで内々で争ったりはせずに、思いを一つにするべきであると述べられ、また、若者たちは、チベットの文化を尊重して学び、また年輩の者たちは、身・口・意の三つの善なる行いを成し、チベット古来の言葉・文化・芸術・慣習・思想などが衰退してしまわないように、チベット人としての誇りを忘れずに、アイデンティティーを保持するようにと願われておられます。

そして、チベット人の幸福のみならず、あらゆる一切の輪廻の苦にある衆生たち有情に、悟り、涅槃へのいざないがあるように清浄なる仏道の歩みを進めることが大切であると述べられて、祝福の言葉を掛けられておられます。

『そして、家族、同郷の人たち、友人たち、特に**[1人の名前を言うが聞き取れず]等みんなに伝えておく。私には隠してある財産など何もない。あるものはすべて以前より三宝に捧げ切っている。死後、大金が見つかったとか、ああだった、こうだったとか財産のことで噂する必要はない。兄弟姉妹、親戚、友人、各地の檀家たちもこのことを心得ておいてほしい。他、私が担保した財産や物品等は檀家たちが、地域の人たちやラマ、トゥルクたちによろしく分け与えてほしい。』・・本文より

そして、トゥルク・ソバ・リンポチェ師は、近しい人たちに対して、自身はトゥルクとして本来から私人として当然に無所有であり、僧侶として仏法による布施などにより得たるものは、全て既に仏法のために三宝に捧げきっていると述べられて、死後に僧院などにおいて、これはトゥルク・ソバ・リンポチェ師のお金ではないか、このお金はこうだ、ああだとくだらないことで噂することは全く必要ないので、兄弟姉妹、親戚、友人、各地の檀家たちもこのことをしっかりと理解しておくようにとして、自らの僧侶としての遺品については、形見分けとして、檀家や地域の者たち、ラマ、トゥルクたちに分け与えておいてほしいとなされておられます。

この遺品の数々は、次のソバ・リンポチェ師のトゥルク・転生者を探索する際に必要となる品々となるのでありますでしょう。

『それでは、自他の三世に渡り積んだ功徳の全てを母なる全ての有情、特に地獄等で苦しみを味わいつつあるものたちが解放を得られますようにと、以下の如く祈願する。

[祈願の王...など一偈。今生と三世の…など一偈を唱える]

最後に、内外の法友男女すべてに言いたい。悲しまないでほしい。ラマである善友に対し一心に祈るのだ。菩提を得るまで一瞬たりと離れることはない。老人たち、全ての人々よ、楽な時も苦しい時も、良い時も悪い時も、喜しい時も悲しい時も、如何なる時にも三宝以外に望みを託す対象はない。これを忘れないように。タシデレ。』・・本文より


次に、トゥルク・ソバ・リンポチェ師は、自らの過去・現在・未来の三世にわたる功徳、また他の者たちによる三世にわたる功徳の全てを、幾過去世においての母であった一切全ての有情たち、また、その中でも悪業により、悪趣(畜生・餓鬼・地獄)などで苦しみにある者たちにも及ぼせられて、悟り、涅槃への到りがありますようにとして、各偈を唱えられて祈願なされておられます。

そして、チベット内・外の法友たち全てに対して、どうか悲しまないでほしいと述べられ、法友たちのみならず、ラマ・僧侶たちに向けても、悟りへのいざないのあらんことを一心に供養して祈るものであるのだとおっしゃられ、自他共に全ての一切衆生、有情たちが悟りを得るまで、皆のもとを一瞬たりとも離れることはないとして、楽な時も苦しい時も、良い時も悪い時も、喜しい時も悲しい時も、いかなる時にも、それら世間八法(利得、損失、称賛、非難、誉れ、誹謗、楽、苦)などに惑わされることなく、仏・法・僧の三宝以外に望みを託す対象はないのだとして、決してこのことを忘れないようにと述べられて、最後に祝福の言葉を掛けられて、いよいよ焼身御供養を成されるに至られたのであります。

・・・・・・

ああ、自らを灯明と化されたトゥルク・ソバ・リンポチェ師の大慈大悲の御心の御供養にふれられた今、この時、どうして仏・法・僧の三宝への帰依の念が生じないでいられようか。

ああ、自らを灯明と化されたトゥルク・ソバ・リンポチェ師の大いなる菩提心により、輪廻の迷い苦しみの中にある一切衆生を救わんと御供養なされた師の加持力にふれられた今、この時、どうして菩提心が生じないことなどあろうか。

ああ、自らを灯明と化されたトゥルク・ソバ・リンポチェ師の御供養の加持力によって、一切の衆生たちの到涅槃へのお導きがあらんことを心から冀い奉らないことなど果たしてあるのだろうか。

どうか、自らを灯明と化されたトゥルク・ソバ・リンポチェ師の御祈願が円満成就なされて、無明を撃ち破る悟りの光が一切衆生へと及ぼされんことを強く懇願申し上げ奉ります。

深遠なる大いなる慈悲の御心にて、一切有情に御供養なされたトゥルク・ソバ・リンポチェ師に最敬礼申し上げます。どうか再び人間界に御転生なされまして、輪廻の迷い苦しみにある一切衆生を到涅槃へとお導き賜れますように心からお願いを申し上げ奉ります。

川口英俊合掌九拝(平成24年2月17日)

参照

「1月8日焼身死亡、ソバ・リンポチェの遺言 全訳」 - チベットNOW@ルンタ
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チベットNOW@ルンタ・ダラムサラ通信
http://blog.livedoor.jp/rftibet/


2012年02月16日(Thu)▲ページの先頭へ
「自らを灯明と化した菩薩たちの願い」No.6〜チベット問題・焼身抗議を考える〜
【チベット問題】

「自らを灯明と化した菩薩たちの願い」No.6(2012年2月16日)
 〜チベット問題・焼身抗議を考える〜 川口英俊

No.1(http://t.co/Y0nu4h2A
No.2(http://t.co/10iJy98V
No.3(http://t.co/ZjIlEK9z
No.4(http://t.co/t1y3cDLF
No.5(http://t.co/I219Q5P0

今回も、前回に引き続きまして焼身抗議をなされたトゥルク・ソバ・リンポチェ師のご遺言全文日本語訳の内容から考えて参りたいと存じます。

『・・至上の人の姿をした仏神であるダライ・ラマ法王を始めとするラマやトゥルク全てが永遠の命を保たれるよう、私の身と命をマンダラと化し捧げる。

<大地に香水を撒き散華し、須弥山、四大陸、太陽と月により荘厳し、これを仏の浄土と見なし捧げ奉るが故に、全ての有情が清浄なる浄土を享受できますように。自他の身口意と三世の功徳の集積と、宝の如しマンダラを普賢菩薩供養と共に、心に生起しラマと三宝に捧げ奉る。慈悲の心でお受け取りになり我に加持を与えたまえ。オーム・イダムグル・ラトナマンダラカム・ニルヤタヤミ>』・・本文より

ダライ・ラマ14世法王猊下やラマ、転生活仏のトゥルクたちが、尚も輪廻転生を繰り返し、大いなる菩提心により菩薩の化身として輪廻の迷い苦しみの中にある一切衆生の教化・救済にあたることができますようにとして、観想にてマンダラを荘厳し、仏国土を現前に顕わさせしめて、三宝(仏・法・僧)に身命を捧げ奉り、御供養し、一切衆生が清浄な悟りの境地、仏国土へといざなわれるようにと、諸仏諸菩薩がこの御供養を慈悲の御心でお受け取りになられて、加持(大いなる菩提心により輪廻の迷い苦しみの中にある一切衆生の教化・救済にあたることができる力)をお与え下さいとして、最後に真言を述べられておられます。

『この行為は自分1人のためになすのではなく、名誉のためになすのでもない、清浄なる思いにより、今生最大の勇気を持って、(ブッダのように、子トラたちを救うために飢えた)雌トラに身を捧げるようになすのだ。私のようにチベットの勇者・勇女たちもこのような思いで命を投げ出したに違いない。しかし彼らは実行の際、怒りの感情と共に死んだ者もいるかもしれない。そうであれば彼らが解放の道を辿れるかどうかは怪しい。故に、様々な悟りへの道を思い出させてくれる船頭のような導師と、このような供養を捧げる善行の力に依って、将来、彼らを含めた全ての有情が全智至上の仏の位に到ることを祈願しながら行うのだ。また、内外のラマ、トゥルク全ての長寿と就中ダライ・ラマ法王をポタラの玉座にお迎えして、チベットの政教を司ることができますようにと祈願する。』・・本文より

このような身命を三法に御供養する行為は、自分一人だけが悟りを得ようとするために行うものではなく、また、当然に避けるべき世間八法(利得、損失、称賛、非難、誉れ、誹謗、楽、苦)の一つである名誉のために行うものでもない、お釈迦様の前世物語の中にあるように、狩りができず雌トラが飢えによりお乳が出ず、子どものトラが衰弱して死んでしまうことを憐れみて、我が身体を雌トラに捧げられたように、私もそのようなお釈迦様の前世にておこなわれたような清浄なる慈悲の御心に添うように全力で身命を捧げるのだと述べられておられます。

そして、もちろん、これまで焼身抗議を行ってきたチベット人の勇敢なる善男子・善女子たちもこのような清浄なる慈悲の心にて身命を捧げたに違いないであろうと思われるものの、もしかするとその中には、怒りや憎しみなどの悪い感情(悪業)を抱えて亡くなってしまった者もあるのかも知れないとして、もしもそうであれば、その悪業による心相続の薫習、習気により、悟りへの道を歩むのは難しくなってしまい、悪趣(畜生・餓鬼・地獄)輪廻へと赴いてしまいかねないことを危惧なされておられ、その者たちにも、悟りへの道を再び歩めていけるようにと、ダライ・ラマ14世法王猊下やラマ、転生活仏のトゥルクなど導師たちに教化を願い、この度の善行の加持(大いなる菩提心により輪廻の迷い苦しみの中にある一切衆生の教化・救済にあたることができる力)によって、彼らも含めて、全て一切の輪廻の苦にある衆生たち有情が、悟りへと至らしめられるようにと、祈願のために御供養するのだと述べられておられます。

更には、内外のラマ、転生活仏・トゥルクたち全ての長寿と、チベット人たちの願いであるダライ・ラマ14世法王猊下をポタラ宮殿の玉座にお迎えして、チベットの政教を司ることができますようにと祈願なされるのであります。

 <雪山に囲まれしこの聖域の、全ての福利の源である、観音菩薩であられるテンジン・ギャンツォよ、濁世が終わるまで存命されますように。その加持の力が天空の如く行き渡らんことを。間違った思いにより祖国に対し、危害を及ぼす黒い形を持つもの、持たないもの、思いと行動が邪悪な侵入者が、三宝の真理の力により根こそぎにされますように>』・・本文より

高い山々に囲まれたこのチベットという聖域の全ての福利、幸せの源である観音菩薩様の化身であられるテンジン・ギャンツォ(ダライ・ラマ14世法王猊下のお名前)師、どうかこの煩悩・無明に覆われてしまっているこの世が、悟りの光に充ち満ちるまで、ご存命なされますように、その大いなる菩提心により菩薩の化身として輪廻の迷い苦しみの中にある一切衆生の教化・救済にあたることができる力により、悟りの光がこの世の隅々にまで行き渡らんことを願い、煩悩・無明によって、危害を及ぼす悪業を持つ者、持たない者たちも含めて、チベットに対して危害を及ぼす動機と行動が邪悪なる侵入者たちが、どうか三宝の力(煩悩・無明を排撃する力)により、その者たちの煩悩・無明が根こそぎに絶やされますようにと述べられておられます。

あらゆる一切衆生の到涅槃へのいざないのためになさった、トゥルク・ソバ・リンポチェ師の焼身御供養。もちろん、御供養を賜った者の一人として、この拙生も、この御供養を真摯に受けとめなければならないと僭越ながらにも存じております。

・・次回、No.7に続く・・

・・

「自らを灯明と化した菩薩たちの願い」No.5(2012年2月15日)
 〜チベット問題・焼身抗議を考える〜 川口英俊

今回は、焼身抗議をなされたトゥルク・ソバ・リンポチェ師のご遺言全文日本語訳の内容から考えて参りたいと存じます。

『・・己の身と命を投げ打ち(これまでの全ての有情の悪業の)許しを請うのである。全ての有情は父、母でなかったものはいない。計り知れぬ有情が野蛮人のように法に反する力に屈し、不善なる大きな業を為しつつある。心から彼ら(中国)の悪業を浄化したい。また、ノミやシラミに至まで、呼吸する全ての、この天空に満ちる有情全てが、死の苦しみを逃れ阿弥陀如来の下に生まれ、全智至上の完全な仏の位を得るために、己の命を供養物として捧げる次第である。』・・本文より

ここにおいて、まずトゥルク・ソバ・リンポチェ師は、全ての有情は、幾前世かにおいて、かつての自身の父、母であったのかもしれないというチベット仏教の慈悲心・菩提心を起こすための基本的な考え方を述べられており、まさに、本来であれば怒り・憎しむべきであろう、チベット人たちを陵辱して危害を加えてくる敵とも言える存在である弾圧・圧政を行う中国当局の人々に対してさえも、大いに慈悲の心を起こして、彼らの悪業による輪廻の迷い苦しみを取り除いてあげたい、悪業の原因である煩悩・無明を浄化させてあげたいと述べられ、更には彼らだけのみならず、ノミやシラミや小さな生き物たちも含めて、あらゆる一切有情を悟りの世界へといざなわんがために、己の命を御供養するとの大いなる慈悲による菩提心の決意が述べられています。もちろん一切有情に例外はありません。それは生きとし生ける者たち全てであり、私も皆さんも当然にその中に含まれているわけであります。

上記のことは、先のNo.3の考察にて確認させて頂きましたダライ・ラマ14世法王猊下のお考えである、「自殺は仏教徒にとってももちろん悪しきこととして、当然に極力避けないといけませんが、極めて限定された極限状態の中で、例外的に否定されない場合としてある他者に悪しきカルマを積ませないためという利他・慈悲の行為としてのこと」に適うものであると畏れ多くも推察致しております。

この度のトゥルク・ソバ・リンポチェ師の御供養は、一切有情たち全てへと向けられており、その中には、この浅学菲才の未熟者なる愚拙も含まれ、このブログを読んでおられる皆様ももちろんで、実に有り難く、誠に尊いことであります。このように、皆、トゥルク・ソバ・リンポチェ師の御供養においての関わりがあり、この御供養と関係のない有情などいないのであります。

ゆえにも、私たちは、この度におけるチベットの問題についても決して無関心であってはいけないと強く思っております。一人一人が何らかの形でトゥルク・ソバ・リンポチェ師の御供養にお応えしていくことが望まれると考えております。

それは、本御供養により、一番には、仏教への帰依に繋がり、出離心、慈悲心、菩提心の滋養へとなれば最善なることでありますでしょうが、そうではなくても、チベットの現状を憂いてできること、例えば、チベット情勢の改善を願い、祈りを捧げること、これまでの全ての犠牲者たちを追悼すること、チベット関連の支援団体へ何らかの協力・援助をすること、活動・イベントなどに参加すること、抗議活動に参加すること、ツイッターやブログ、フェイスブックでチベット問題を取り上げたりすることなどでも良いでしょう。

何らかの形にてほんの少しでもトゥルク・ソバ・リンポチェ師のお志にお応えすることが非常に大切であると強く感じております。

深遠なる大いなる慈悲の御心にて、一切有情に御供養なされたトゥルク・ソバ・リンポチェ師に最敬礼申し上げます。どうか再び人間界に御転生なされまして、輪廻の迷い苦しみにある一切衆生を到涅槃へとお導き賜れますように心からお願いを申し上げさせて頂きます。

釈尊涅槃会のこの日に記す。川口英俊合掌九拝。

・・次回、No.6へと続く・・

・・

「焼身抗議 トゥルク・ソバ・リンポチェ師のご遺言全文日本語訳」
ケンポ・ンガワン・ドルジェ師・原文訳
中原一博氏・日本語訳

 内外の全てのチベット人同胞600万人へ。チベット人の幸福と、内外に引き裂かれた600万のチベット人が再び相まみえるために、その身を犠牲にした勇者トゥプテン・ンゴドゥップ氏を初めとする内外の勇者・勇女全てに感謝の意を表明する。私はすでに40歳を越えたが、これまで彼らのような勇気を奮い立たせることもなく過ごして来た。もっぱらチベットの伝統的文化と宗教を周りの人々にできるだけ伝える事に努力し続けて来た。

 21世紀に入った現在、今年(チベット暦ではまだ2011年)は命を捧げた勇者・勇女が沢山いた年だった。そこで私は彼らの血肉を象徴するために、己の誉れのためではなく、心から三戒(別解脱戒、菩薩戒、密教戒)と特に密教戒の主戒である己の身と命を投げ打ち(これまでの全ての有情の悪業の)許しを請うのである。全ての有情は父、母でなかったものはいない。計り知れぬ有情が野蛮人のように法に反する力に屈し、不善なる大きな業を為しつつある。心から彼ら(中国)の悪業を浄化したい。また、ノミやシラミに至まで、呼吸する全ての、この天空に満ちる有情全てが、死の苦しみを逃れ阿弥陀如来の下に生まれ、全智至上の完全な仏の位を得るために、己の命を供養物として捧げる次第である。

 そして、至上の人の姿をした仏神であるダライ・ラマ法王を始めとするラマやトゥルク全てが永遠の命を保たれるよう、私の身と命をマンダラと化し捧げる。

<大地に香水を撒き散華し、須弥山、四大陸、太陽と月により荘厳し、これを仏の浄土と見なし捧げ奉るが故に、全ての有情が清浄なる浄土を享受できますように。自他の身口意と三世の功徳の集積と、宝の如しマンダラを普賢菩薩供養と共に、心に生起しラマと三宝に捧げ奉る。慈悲の心でお受け取りになり我に加持を与えたまえ。オーム・イダムグル・ラトナマンダラカム・ニルヤタヤミ>

 この行為は自分1人のためになすのではなく、名誉のためになすのでもない、清浄なる思いにより、今生最大の勇気を持って、(ブッダのように、子トラたちを救うために飢えた)雌トラに身を捧げるようになすのだ。私のようにチベットの勇者・勇女たちもこのような思いで命を投げ出したに違いない。しかし彼らは実行の際、怒りの感情と共に死んだ者もいるかもしれない。そうであれば彼らが解放の道を辿れるかどうかは怪しい。故に、様々な悟りへの道を思い出させてくれる船頭のような導師と、このような供養を捧げる善行の力に依って、将来、彼らを含めた全ての有情が全智至上の仏の位に到ることを祈願しながら行うのだ。また、内外のラマ、トゥルク全ての長寿と就中ダライ・ラマ法王をポタラの玉座にお迎えして、チベットの政教を司ることができますようにと祈願する。

 <雪山に囲まれしこの聖域の、全ての福利の源である、観音菩薩であられるテンジン・ギャンツォよ、濁世が終わるまで存命されますように。その加持の力が天空の如く行き渡らんことを。
間違った思いにより祖国に対し、危害を及ぼす黒い形を持つもの、持たないもの、思いと行動が邪悪な侵入者が、三宝の真理の力により根こそぎにされますように>

[かくの如し善なる…の二偈と、祈願の王と呼ばれる…等の一偈と、これと三世…等の一偈。タドヤタ、パンチャタライヤ(三宝)に三度礼拝する]

 ここで、金剛同士たち、各地におられる信者たちに願う。みんな一致団結し手を取り合い、チベット人たちが将来輝きに満ちた一つの国家を取り戻すために奮闘せよ。これが命を捧げた勇者・勇女たちの願いだ。故に、土地や水等のことで争ったりせず、思いを一つにすべきだ。若者たちはチベットの文化を尊重し学び、年輩の者たちは自らの身口意を善なるものとし、チベット人の慣習と気質、言語等が衰退しないようにチベット人としてのアイデンティティーを保持し続けねばならない。同時に、チベット人の幸福と、全ての有情が解放と全智の位を得るために清浄なる仏法を行ずることが重要である。タシデレ(吉祥なる幸運を)。

 そして、家族、同郷の人たち、友人たち、特に**[1人の名前を言うが聞き取れず]等みんなに伝えておく。私には隠してある財産など何もない。あるものはすべて以前より三宝に捧げ切っている。死後、大金が見つかったとか、ああだった、こうだったとか財産のことで噂する必要はない。兄弟姉妹、親戚、友人、各地の檀家たちもこのことを心得ておいてほしい。

 他、私が担保した財産や物品等は檀家たちが、地域の人たちやラマ、トゥルクたちによろしく分け与えてほしい。

 それでは、自他の三世に渡り積んだ功徳の全てを母なる全ての有情、特に地獄等で苦しみを味わいつつあるものたちが解放を得られますようにと、以下の如く祈願する。
[祈願の王...など一偈。今生と三世の…など一偈を唱える]

 最後に、内外の法友男女すべてに言いたい。悲しまないでほしい。ラマである善友に対し一心に祈るのだ。菩提を得るまで一瞬たりと離れることはない。老人たち、全ての人々よ、楽な時も苦しい時も、良い時も悪い時も、喜しい時も悲しい時も、如何なる時にも三宝以外に望みを託す対象はない。これを忘れないように。タシデレ。

・・ここまで。

中原氏註・・なお、原文は格調高く、私には少々難解な箇所もあった。意訳したところもあることをお断りする。これはあくまでも試訳である。
文中( )内は訳者の補足、[ ]内は書き起こされたケンポの省略説明と補足。

・・

中原一博氏( @tonbani )のブログにおきまして、1月8日にゴロ・ダルラにて焼身抗議をなされて、その場で死亡されたトゥルク(転生活仏)ソバ・リンポチェ師のご遺言の全文日本語訳が発表されましたことを受け、その全文の内容には、中原氏も述べられておられるように、まさに自らを灯明と化した菩薩たちの願いの全てがそこにあると私も思いますので、その全文の内容につきまして考えて参りたいと存じます。

「トゥルク・ソバ・リンポチェ師のご遺言テープ」
http://www.youtube.com/watch?v=AfHO5EVbDkA&feature=player_embedded#!

「1月8日、ゴロ、ダルラにて焼身抗議、その場で死亡したトゥルク・ソバ師のご遺言全文日本語訳」

チベット語原文・・ケンポ・ンガワン・ドルジェ師訳
日本語訳・・中原一博氏

チベット語原文 http://www.khabdha.org/?p=24588
中国語訳 http://woeser.middle-way.net/2012/01/blog-post_28.html

参照

「1月8日焼身死亡、ソバ・リンポチェの遺言 全訳」 - チベットNOW@ルンタ
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チベットNOW@ルンタ・ダラムサラ通信
http://blog.livedoor.jp/rftibet/

・・

「自らを灯明と化した菩薩たちの願い」No.3(2012年2月13日)
 〜チベット問題・焼身抗議を考える〜 川口英俊

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今回は、まずダライ・ラマ14世法王猊下の「自殺」に関してのお考えについて考えて参りたいと存じます。

最も端的に猊下がそのお考えを述べられていると思われるのは、

『ダライ・ラマ「死の謎」を説く』(2008年・角川文庫)
第一章・「死」とは何か・3自殺と殺人・p39-51

であるかと存じます。

これまで猊下関連の著書は数多く読了させて頂いておりますが、他の関連箇所の詳細を探索するには改めて全て再読・検証致さねばならないため、ここではあまりに時間が掛かりすぎてしまうので省略させて頂きますが、読者の皆様には、また色々と誤りがございましたらご指摘を頂けましたらと考えております。

まず、普通の一般的な自殺について、猊下は、悪い感情(怒りや憎しみ)が良き感情(慈悲心や愛情)に打ち克ってしまい、悪い感情が心の中を支配して、更には、死への恐怖さえも凌駕し、感情の暴発によって自ら命を絶つのだとご説明されておられます。

次に、真の意味で自殺は完遂しないことを述べられています。これは、あくまでも自殺の行為としての不成立についてのことで、もちろん、(己自身を殺すという)動機までも否定はされておられません。ここで、「あなた自身が死ななければ自殺が完成しない以上、あなた自身が己を殺すという行為を完遂させることは不可能である」と述べられておられますが、どこか中観思想的な考えを連想させる内容ではないかと考えております。「去る者は去らない」的なところでありますが、論点が空論にずれていく恐れが強いため、ここではあまり深くは踏み込まないことと致します。

そして次に、「ある特定の、ひじょうに限定された状況において、自殺は許される行為となりうることを言っておかねばならない」として、極限状態における自殺で許される場合があることについて述べられておられます。

ここで一人のラマ僧の瞑想による自殺のことを、自殺の認められる例として挙げられています。その認められる理由は、「他者に悪しきカルマをもたらすことを避けるため」ということで、それは通常であれば、自らを陵辱する怒り憎むべき敵である者たちにさえも慈悲心を起こして、その者たちに、自身が生き長らえる中において、これ以上にその者たちに悪いカルマを積まさせてはいけないとして、自らで瞑想死を選んだ例であります。

普通の人間、凡夫であれば、自らを誹謗中傷し、暴力・拷問して危害を及ぼして来る者に対して、そのように慈悲心を起こすことは到底考えられないことでありますが、高い悟りの境地に至っている聖者においては可能なこととなります。それは、むしろ忍辱・忍耐行をさせて頂けるための存在として、有り難い存在であり、当然に慈悲心を起こすべき存在であると考えるわけであります。この理解はなかなかできないのが凡夫であると言えるでしょう。

自殺の手段に関しては、瞑想であろうが、道具・毒薬を使おうが、真言(マントラ)の力に頼ろうが、手段の違いで自己の死という結果は変わりないと説明されています。

そして、改めて、まず自殺は仏教徒にとっても悪しきこととして、当然に極力避けないといけないと前置きされた上で、ある極めて限定された極限状態の中で、例外的に否定されない場合があるということを述べられ、章の最後においては「殺人」について、その許容される唯一の場合として、お釈迦様が語られたことを例として挙げられておられます。

それは、「599人の生命を救うため、一人を殺すような場合として、599人が殺されることを防げるなら、その命を救うため、599人を殺す者が積む悪しきカルマを避けるため、一人を殺すことが絶対に悪だとは言い切れない」ということを述べられておられます。

以上で、『ダライ・ラマ「死の謎」を説く』・第一章・「死」とは何か・3自殺と殺人・p39-51における猊下のお考えを概観させて頂きました。ここにおいて、自殺・殺人が認められる場合の要点を確認することができますが、それは、「他者に悪しきカルマを積ませないため」という利他・慈悲の行為として、極めて限定された極限状態の中で、例外的に否定されない場合があるということであります。

このことは、この度の焼身抗議について考える際における最も重要な視座であるのではないだろうかと存じております。

・・次号・No.4へと続く・・


2012年02月15日(Wed)▲ページの先頭へ
「自らを灯明と化した菩薩たちの願い」No.5〜チベット問題・焼身抗議を考える〜
【チベット問題】

「自らを灯明と化した菩薩たちの願い」No.5(2012年2月15日)
 〜チベット問題・焼身抗議を考える〜 川口英俊

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今回は、焼身抗議をなされたトゥルク・ソバ・リンポチェ師のご遺言全文日本語訳の内容から考えて参りたいと存じます。

『・・己の身と命を投げ打ち(これまでの全ての有情の悪業の)許しを請うのである。全ての有情は父、母でなかったものはいない。計り知れぬ有情が野蛮人のように法に反する力に屈し、不善なる大きな業を為しつつある。心から彼ら(中国)の悪業を浄化したい。また、ノミやシラミに至まで、呼吸する全ての、この天空に満ちる有情全てが、死の苦しみを逃れ阿弥陀如来の下に生まれ、全智至上の完全な仏の位を得るために、己の命を供養物として捧げる次第である。』・・本文より

ここにおいて、まずトゥルク・ソバ・リンポチェ師は、全ての有情は、幾前世かにおいて、かつての自身の父、母であったのかもしれないというチベット仏教の慈悲心・菩提心を起こすための基本的な考え方を述べられており、まさに、本来であれば怒り・憎しむべきであろう、チベット人たちを陵辱して危害を加えてくる敵とも言える存在である弾圧・圧政を行う中国当局の人々に対してさえも、大いに慈悲の心を起こして、彼らの悪業による輪廻の迷い苦しみを取り除いてあげたい、悪業の原因である煩悩・無明を浄化させてあげたいと述べられ、更には彼らだけのみならず、ノミやシラミや小さな生き物たちも含めて、あらゆる一切有情を悟りの世界へといざなわんがために、己の命を御供養するとの大いなる慈悲による菩提心の決意が述べられています。もちろん一切有情に例外はありません。それは生きとし生ける者たち全てであり、私も皆さんも当然にその中に含まれているわけであります。

上記のことは、先のNo.3の考察にて確認させて頂きましたダライ・ラマ14世法王猊下のお考えである、「自殺は仏教徒にとってももちろん悪しきこととして、当然に極力避けないといけませんが、極めて限定された極限状態の中で、例外的に否定されない場合としてある他者に悪しきカルマを積ませないためという利他・慈悲の行為としてのこと」に適うものであると畏れ多くも推察致しております。

この度のトゥルク・ソバ・リンポチェ師の御供養は、一切有情たち全てへと向けられており、その中には、この浅学菲才の未熟者なる愚拙も含まれ、このブログを読んでおられる皆様ももちろんで、実に有り難く、誠に尊いことであります。このように、皆、トゥルク・ソバ・リンポチェ師の御供養においての関わりがあり、この御供養と関係のない有情などいないのであります。

ゆえにも、私たちは、この度におけるチベットの問題についても決して無関心であってはいけないと強く思っております。一人一人が何らかの形でトゥルク・ソバ・リンポチェ師の御供養にお応えしていくことが望まれると考えております。

それは、本御供養により、一番には、仏教への帰依に繋がり、出離心、慈悲心、菩提心の滋養へとなれば最善なることでありますでしょうが、そうではなくても、チベットの現状を憂いてできること、例えば、チベット情勢の改善を願い、祈りを捧げること、これまでの全ての犠牲者たちを追悼すること、チベット関連の支援団体へ何らかの協力・援助をすること、活動・イベントなどに参加すること、抗議活動に参加すること、ツイッターやブログ、フェイスブックでチベット問題を取り上げたりすることなどでも良いでしょう。

何らかの形にてほんの少しでもトゥルク・ソバ・リンポチェ師のお志にお応えすることが非常に大切であると強く感じております。

深遠なる大いなる慈悲の御心にて、一切有情に御供養なされたトゥルク・ソバ・リンポチェ師に最敬礼申し上げます。どうか再び人間界に御転生なされまして、輪廻の迷い苦しみにある一切衆生を到涅槃へとお導き賜れますように心からお願いを申し上げさせて頂きます。

釈尊涅槃会のこの日に記す。川口英俊合掌九拝。

・・次回、No.6へと続く・・

・・

「焼身抗議 トゥルク・ソバ・リンポチェ師のご遺言全文日本語訳」
ケンポ・ンガワン・ドルジェ師・原文訳
中原一博氏・日本語訳

 内外の全てのチベット人同胞600万人へ。チベット人の幸福と、内外に引き裂かれた600万のチベット人が再び相まみえるために、その身を犠牲にした勇者トゥプテン・ンゴドゥップ氏を初めとする内外の勇者・勇女全てに感謝の意を表明する。私はすでに40歳を越えたが、これまで彼らのような勇気を奮い立たせることもなく過ごして来た。もっぱらチベットの伝統的文化と宗教を周りの人々にできるだけ伝える事に努力し続けて来た。

 21世紀に入った現在、今年(チベット暦ではまだ2011年)は命を捧げた勇者・勇女が沢山いた年だった。そこで私は彼らの血肉を象徴するために、己の誉れのためではなく、心から三戒(別解脱戒、菩薩戒、密教戒)と特に密教戒の主戒である己の身と命を投げ打ち(これまでの全ての有情の悪業の)許しを請うのである。全ての有情は父、母でなかったものはいない。計り知れぬ有情が野蛮人のように法に反する力に屈し、不善なる大きな業を為しつつある。心から彼ら(中国)の悪業を浄化したい。また、ノミやシラミに至まで、呼吸する全ての、この天空に満ちる有情全てが、死の苦しみを逃れ阿弥陀如来の下に生まれ、全智至上の完全な仏の位を得るために、己の命を供養物として捧げる次第である。

 そして、至上の人の姿をした仏神であるダライ・ラマ法王を始めとするラマやトゥルク全てが永遠の命を保たれるよう、私の身と命をマンダラと化し捧げる。

<大地に香水を撒き散華し、須弥山、四大陸、太陽と月により荘厳し、これを仏の浄土と見なし捧げ奉るが故に、全ての有情が清浄なる浄土を享受できますように。自他の身口意と三世の功徳の集積と、宝の如しマンダラを普賢菩薩供養と共に、心に生起しラマと三宝に捧げ奉る。慈悲の心でお受け取りになり我に加持を与えたまえ。オーム・イダムグル・ラトナマンダラカム・ニルヤタヤミ>

 この行為は自分1人のためになすのではなく、名誉のためになすのでもない、清浄なる思いにより、今生最大の勇気を持って、(ブッダのように、子トラたちを救うために飢えた)雌トラに身を捧げるようになすのだ。私のようにチベットの勇者・勇女たちもこのような思いで命を投げ出したに違いない。しかし彼らは実行の際、怒りの感情と共に死んだ者もいるかもしれない。そうであれば彼らが解放の道を辿れるかどうかは怪しい。故に、様々な悟りへの道を思い出させてくれる船頭のような導師と、このような供養を捧げる善行の力に依って、将来、彼らを含めた全ての有情が全智至上の仏の位に到ることを祈願しながら行うのだ。また、内外のラマ、トゥルク全ての長寿と就中ダライ・ラマ法王をポタラの玉座にお迎えして、チベットの政教を司ることができますようにと祈願する。

 <雪山に囲まれしこの聖域の、全ての福利の源である、観音菩薩であられるテンジン・ギャンツォよ、濁世が終わるまで存命されますように。その加持の力が天空の如く行き渡らんことを。
間違った思いにより祖国に対し、危害を及ぼす黒い形を持つもの、持たないもの、思いと行動が邪悪な侵入者が、三宝の真理の力により根こそぎにされますように>

[かくの如し善なる…の二偈と、祈願の王と呼ばれる…等の一偈と、これと三世…等の一偈。タドヤタ、パンチャタライヤ(三宝)に三度礼拝する]

 ここで、金剛同士たち、各地におられる信者たちに願う。みんな一致団結し手を取り合い、チベット人たちが将来輝きに満ちた一つの国家を取り戻すために奮闘せよ。これが命を捧げた勇者・勇女たちの願いだ。故に、土地や水等のことで争ったりせず、思いを一つにすべきだ。若者たちはチベットの文化を尊重し学び、年輩の者たちは自らの身口意を善なるものとし、チベット人の慣習と気質、言語等が衰退しないようにチベット人としてのアイデンティティーを保持し続けねばならない。同時に、チベット人の幸福と、全ての有情が解放と全智の位を得るために清浄なる仏法を行ずることが重要である。タシデレ(吉祥なる幸運を)。

 そして、家族、同郷の人たち、友人たち、特に**[1人の名前を言うが聞き取れず]等みんなに伝えておく。私には隠してある財産など何もない。あるものはすべて以前より三宝に捧げ切っている。死後、大金が見つかったとか、ああだった、こうだったとか財産のことで噂する必要はない。兄弟姉妹、親戚、友人、各地の檀家たちもこのことを心得ておいてほしい。

 他、私が担保した財産や物品等は檀家たちが、地域の人たちやラマ、トゥルクたちによろしく分け与えてほしい。

 それでは、自他の三世に渡り積んだ功徳の全てを母なる全ての有情、特に地獄等で苦しみを味わいつつあるものたちが解放を得られますようにと、以下の如く祈願する。
[祈願の王...など一偈。今生と三世の…など一偈を唱える]

 最後に、内外の法友男女すべてに言いたい。悲しまないでほしい。ラマである善友に対し一心に祈るのだ。菩提を得るまで一瞬たりと離れることはない。老人たち、全ての人々よ、楽な時も苦しい時も、良い時も悪い時も、喜しい時も悲しい時も、如何なる時にも三宝以外に望みを託す対象はない。これを忘れないように。タシデレ。

・・ここまで。

中原氏註・・なお、原文は格調高く、私には少々難解な箇所もあった。意訳したところもあることをお断りする。これはあくまでも試訳である。
文中( )内は訳者の補足、[ ]内は書き起こされたケンポの省略説明と補足。

・・

中原一博氏( @tonbani )のブログにおきまして、1月8日にゴロ・ダルラにて焼身抗議をなされて、その場で死亡されたトゥルク(転生活仏)ソバ・リンポチェ師のご遺言の全文日本語訳が発表されましたことを受け、その全文の内容には、中原氏も述べられておられるように、まさに自らを灯明と化した菩薩たちの願いの全てがそこにあると私も思いますので、その全文の内容につきまして考えて参りたいと存じます。

「トゥルク・ソバ・リンポチェ師のご遺言テープ」
http://www.youtube.com/watch?v=AfHO5EVbDkA&feature=player_embedded#!

「1月8日、ゴロ、ダルラにて焼身抗議、その場で死亡したトゥルク・ソバ師のご遺言全文日本語訳」

チベット語原文・・ケンポ・ンガワン・ドルジェ師訳
日本語訳・・中原一博氏

チベット語原文 http://www.khabdha.org/?p=24588
中国語訳 http://woeser.middle-way.net/2012/01/blog-post_28.html

参照

「1月8日焼身死亡、ソバ・リンポチェの遺言 全訳」 - チベットNOW@ルンタ
http://t.co/shMo0jRY

チベットNOW@ルンタ・ダラムサラ通信
http://blog.livedoor.jp/rftibet/

・・

「自らを灯明と化した菩薩たちの願い」No.3(2012年2月13日)
 〜チベット問題・焼身抗議を考える〜 川口英俊

No.1(http://t.co/Y0nu4h2A
No.2(http://t.co/10iJy98V

今回は、まずダライ・ラマ14世法王猊下の「自殺」に関してのお考えについて考えて参りたいと存じます。

最も端的に猊下がそのお考えを述べられていると思われるのは、

『ダライ・ラマ「死の謎」を説く』(2008年・角川文庫)
第一章・「死」とは何か・3自殺と殺人・p39-51

であるかと存じます。

これまで猊下関連の著書は数多く読了させて頂いておりますが、他の関連箇所の詳細を探索するには改めて全て再読・検証致さねばならないため、ここではあまりに時間が掛かりすぎてしまうので省略させて頂きますが、読者の皆様には、また色々と誤りがございましたらご指摘を頂けましたらと考えております。

まず、普通の一般的な自殺について、猊下は、悪い感情(怒りや憎しみ)が良き感情(慈悲心や愛情)に打ち克ってしまい、悪い感情が心の中を支配して、更には、死への恐怖さえも凌駕し、感情の暴発によって自ら命を絶つのだとご説明されておられます。

次に、真の意味で自殺は完遂しないことを述べられています。これは、あくまでも自殺の行為としての不成立についてのことで、もちろん、(己自身を殺すという)動機までも否定はされておられません。ここで、「あなた自身が死ななければ自殺が完成しない以上、あなた自身が己を殺すという行為を完遂させることは不可能である」と述べられておられますが、どこか中観思想的な考えを連想させる内容ではないかと考えております。「去る者は去らない」的なところでありますが、論点が空論にずれていく恐れが強いため、ここではあまり深くは踏み込まないことと致します。

そして次に、「ある特定の、ひじょうに限定された状況において、自殺は許される行為となりうることを言っておかねばならない」として、極限状態における自殺で許される場合があることについて述べられておられます。

ここで一人のラマ僧の瞑想による自殺のことを、自殺の認められる例として挙げられています。その認められる理由は、「他者に悪しきカルマをもたらすことを避けるため」ということで、それは通常であれば、自らを陵辱する怒り憎むべき敵である者たちにさえも慈悲心を起こして、その者たちに、自身が生き長らえる中において、これ以上にその者たちに悪いカルマを積まさせてはいけないとして、自らで瞑想死を選んだ例であります。

普通の人間、凡夫であれば、自らを誹謗中傷し、暴力・拷問して危害を及ぼして来る者に対して、そのように慈悲心を起こすことは到底考えられないことでありますが、高い悟りの境地に至っている聖者においては可能なこととなります。それは、むしろ忍辱・忍耐行をさせて頂けるための存在として、有り難い存在であり、当然に慈悲心を起こすべき存在であると考えるわけであります。この理解はなかなかできないのが凡夫であると言えるでしょう。

自殺の手段に関しては、瞑想であろうが、道具・毒薬を使おうが、真言(マントラ)の力に頼ろうが、手段の違いで自己の死という結果は変わりないと説明されています。

そして、改めて、まず自殺は仏教徒にとっても悪しきこととして、当然に極力避けないといけないと前置きされた上で、ある極めて限定された極限状態の中で、例外的に否定されない場合があるということを述べられ、章の最後においては「殺人」について、その許容される唯一の場合として、お釈迦様が語られたことを例として挙げられておられます。

それは、「599人の生命を救うため、一人を殺すような場合として、599人が殺されることを防げるなら、その命を救うため、599人を殺す者が積む悪しきカルマを避けるため、一人を殺すことが絶対に悪だとは言い切れない」ということを述べられておられます。

以上で、『ダライ・ラマ「死の謎」を説く』・第一章・「死」とは何か・3自殺と殺人・p39-51における猊下のお考えを概観させて頂きました。ここにおいて、自殺・殺人が認められる場合の要点を確認することができますが、それは、「他者に悪しきカルマを積ませないため」という利他・慈悲の行為として、極めて限定された極限状態の中で、例外的に否定されない場合があるということであります。

このことは、この度の焼身抗議について考える際における最も重要な視座であるのではないだろうかと存じております。

・・次号・No.4へと続く・・


2012年02月14日(Tue)▲ページの先頭へ
「自らを灯明と化した菩薩たちの願い」No.3〜チベット問題・焼身抗議を考える〜
【チベット問題】

「自らを灯明と化した菩薩たちの願い」No.3(2012年2月13日)
 〜チベット問題・焼身抗議を考える〜 川口英俊

No.1(http://t.co/Y0nu4h2A
No.2(http://t.co/10iJy98V

今回は、まずダライ・ラマ14世法王猊下の「自殺」に関してのお考えについて考えて参りたいと存じます。

最も端的に猊下がそのお考えを述べられていると思われるのは、

『ダライ・ラマ「死の謎」を説く』(2008年・角川文庫)
第一章・「死」とは何か・3自殺と殺人・p39-51

であるかと存じます。

これまで猊下関連の著書は数多く読了させて頂いておりますが、他の関連箇所の詳細を探索するには改めて全て再読・検証致さねばならないため、ここではあまりに時間が掛かりすぎてしまうので省略させて頂きますが、読者の皆様には、また色々と誤りがございましたらご指摘を頂けましたらと考えております。

まず、普通の一般的な自殺について、猊下は、悪い感情(怒りや憎しみ)が良き感情(慈悲心や愛情)に打ち克ってしまい、悪い感情が心の中を支配して、更には、死への恐怖さえも凌駕し、感情の暴発によって自ら命を絶つのだとご説明されておられます。

次に、真の意味で自殺は完遂しないことを述べられています。これは、あくまでも自殺の行為としての不成立についてのことで、もちろん、(己自身を殺すという)動機までも否定はされておられません。ここで、「あなた自身が死ななければ自殺が完成しない以上、あなた自身が己を殺すという行為を完遂させることは不可能である」と述べられておられますが、どこか中観思想的な考えを連想させる内容ではないかと考えております。「去る者は去らない」的なところでありますが、論点が空論にずれていく恐れが強いため、ここではあまり深くは踏み込まないことと致します。

そして次に、「ある特定の、ひじょうに限定された状況において、自殺は許される行為となりうることを言っておかねばならない」として、極限状態における自殺で許される場合があることについて述べられておられます。

ここで一人のラマ僧の瞑想による自殺のことを、自殺の認められる例として挙げられています。その認められる理由は、「他者に悪しきカルマをもたらすことを避けるため」ということで、それは通常であれば、自らを陵辱する怒り憎むべき敵である者たちにさえも慈悲心を起こして、その者たちに、自身が生き長らえる中において、これ以上にその者たちに悪いカルマを積まさせてはいけないとして、自らで瞑想死を選んだ例であります。

普通の人間、凡夫であれば、自らを誹謗中傷し、暴力・拷問して危害を及ぼして来る者に対して、そのように慈悲心を起こすことは到底考えられないことでありますが、高い悟りの境地に至っている聖者においては可能なこととなります。それは、むしろ忍辱・忍耐行をさせて頂けるための存在として、有り難い存在であり、当然に慈悲心を起こすべき存在であると考えるわけであります。この理解はなかなかできないのが凡夫であると言えるでしょう。

自殺の手段に関しては、瞑想であろうが、道具・毒薬を使おうが、真言(マントラ)の力に頼ろうが、手段の違いで自己の死という結果は変わりないと説明されています。

そして、改めて、まず自殺は仏教徒にとっても悪しきこととして、当然に極力避けないといけないと前置きされた上で、ある極めて限定された極限状態の中で、例外的に否定されない場合があるということを述べられ、章の最後においては「殺人」について、その許容される唯一の場合として、お釈迦様が語られたことを例として挙げられておられます。

それは、「599人の生命を救うため、一人を殺すような場合として、599人が殺されることを防げるなら、その命を救うため、599人を殺す者が積む悪しきカルマを避けるため、一人を殺すことが絶対に悪だとは言い切れない」ということを述べられておられます。

以上で、『ダライ・ラマ「死の謎」を説く』・第一章・「死」とは何か・3自殺と殺人・p39-51における猊下のお考えを概観させて頂きました。ここにおいて、自殺・殺人が認められる場合の要点を確認することができますが、それは、「他者に悪しきカルマを積ませないため」という利他・慈悲の行為として、極めて限定された極限状態の中で、例外的に否定されない場合があるということであります。

このことは、この度の焼身抗議について考える際における最も重要な視座であるのではないだろうかと存じております。

中原一博氏( @tonbani )のブログにおきまして、1月8日にゴロ・ダルラにて焼身抗議をなされて、その場で死亡されたトゥルク(転生活仏)ソバ・リンポチェ師の遺言の全文日本語訳が発表されました。

その全文の内容は、中原氏も述べられておられるように、まさに自らを灯明と化した菩薩たちの願いの全てがそこにあると私も思いますので、その全文の内容に関しまして次回No.4において考えさせて頂きたいと存じております。

「1月8日焼身死亡、ソバ・リンポチェの遺言 全訳」 - チベットNOW@ルンタ
http://t.co/shMo0jRY

チベットNOW@ルンタ・ダラムサラ通信
http://blog.livedoor.jp/rftibet/

・・次号・No.4へと続く・・

参照
「癒しと救い―アジアの宗教的伝統に学ぶ」(2001年)・立川武蔵先生編集・玉川大学出版部
第8章・仏教における殺しと救い-森雅秀先生
http://mmori.w3.kanazawa-u.ac.jp/works/article_pdf/3_48murdere&salvation.pdf

・・

「自らを灯明と化した菩薩たちの願い」No.2(2012年2月12日)
 〜チベット問題・焼身抗議を考える〜 川口英俊

今回は、仏教における「自殺」について考えて参りたいと思いますが、このように書いている今もチベット本土での焼身抗議は続いてしまっています...

最新のチベット情報・速報につきましては、中原一博氏( @tonbani )のツイッター・ブログがございます。

チベットNOW@ルンタ・ダラムサラ通信
http://blog.livedoor.jp/rftibet/

長田幸康氏(www.tibet.to)による焼身抗議の経過時系列まとめ
【メモ】チベット人による焼身抗議(2009年2月〜)
http://tibet.cocolog-nifty.com/blog_tibet/2012/02/20092-40c0.html

仏教における「自殺」ということについてですが、不殺生戒を定めている仏教においては、他殺はもちろん、自殺も禁忌であると考えるのが一般的でしょう。もちろん、不殺生戒の原則はできるだけ守られなければならないのは当たり前のことであります。

しかし、仏教においては、殺生・自殺が認められる場合があることは、あまり知られてはいませんが、あくまで限定的・極限的に認められることがあります。

まず浅学菲才の未熟者なる私見の解釈としてご寛容頂ければと存じますが、殺生・自殺として認められないのは、煩悩、特には三毒である貪・瞋・痴に侵されていることでの殺生・自殺であり、限定的・極限的に認められる殺生・自殺とは、煩悩を完全に離れたる深遠なる慈悲・利他行としての殺生・自殺と考えております。

但し、あくまでもお釈迦様は、八万四千(数多くの例えとしての数字)とも言われている法門において、対機説法として教えを聞く者の機根(教えを理解できる能力)に応じて譬喩的に説かれた中におけることでの教説もあり、十分にその機根を備えていない者にとっては誤解を生じさせてしまうことになりかねないため、誰にでもその仏説が当てはまるわけではないことには相当に注意すべきであります。特に勝手な慈悲・利他行の解釈を使って、それを殺人肯定の論理にすり替えてしまうことは過去にも多くの例があります。(最近ではオウム真理教による事件が最も有名)

(お釈迦様も自殺に関しては、限定的に許容されておられる場合があったとされる例が初期経典の中にも見つけることができます。ヴァッカリの自殺・ゴーディカの自殺・シャーリプトラの自殺・チュンダの自殺・お釈迦様自身の延命拒絶など。また、殺人に関しても法華経・譬喩品や涅槃経・聖行品においてあくまでも譬喩的にそれが肯定的に説かれていると解釈される場合があります。更に補足としては、大量殺人者でありながら仏教帰依により聖者となられた例として、アングリマーラ尊、鬼子母神・ハーリティー、大元帥明王・アータヴァカなどの説話があります。)

自殺や殺人に関してのお釈迦様の教説の譬喩を理解するためには、やはり最低でも、確かなる出離心(迷いの世界から逃れたいと強く思う心)・菩提心(悟りを目指したい・一切衆生を救いたいと強く思う心)を起こし、煩悩・無明を対治するためにおける慈悲の働き(方便)と智慧(深遠なる空と縁起の理法の了解)の二資糧をある程度積んでいる前提があってこそであり、このことを理解せずに、安易に自殺・殺人の肯定を声高に主張することは相当な弊害をもたらしかねない危険性を孕んでいるため、非常に気を付けなければならないと考えています。

私自身も先の解釈においては、真なる深遠なる慈悲・利他行とは何であるのかについて、まだまだ理解浅薄であるため、本当に、これが認められる殺生・自殺、これは認められない殺生・自殺と決めることのできるような立場ではありませんことを、あしからずご了承頂けましたらと存じます。

さて、仏教における自殺には、捨身行としていくつかの行があります。それは、代表的には穢土(煩悩・無明の中での汚れた世界)としてあるこの世を速やかに離れて、仏の世界へと赴かんとするための「異相(いそう)往生」として、阿弥陀如来・極楽往生、弥勒菩薩・兜率天往生、観音菩薩・補陀落往生、薬師如来・浄瑠璃往生などの仏国土へと向かうために、断食・入水・縊死(首吊り)・埋身、そして「焼身」などにより、自殺するということが挙げられます。

特に「焼身」を選択して行う者が多く例としてあるのは、法華経の薬王菩薩本事品における内容が大きな影響を与えていることが考えられます。簡単には、薬王菩薩がその前世において、一切衆生喜見菩薩であった時に、師である日月浄明徳如来の法華経の説法に歓喜して、自らの身を焼いて日月浄明徳如来を供養したという内容であります。また、「焼身」での異相往生では、自らの往生だけではなく、それを見る者たちにも仏国土を目のあたりに体験させて、往生を期待させるためへの供養という意もあり、多くの見る者たちがあるため、後世に伝えられていることが多いのも確かでありますでしょう。

捨身行として更には、弥勒菩薩が如来となり兜率天からこの世に現れられるまでの衆生救済を目的として即身仏となるために入定する行も有名であります。また、チベット仏教において、かなり高い悟りの境地にある僧侶は、瞑想によって自らで自在に心臓を止め、呼吸を止めて死の状態を迎えて自殺することができる例もあるようです。

さて、ではこの度のチベットにおける焼身抗議、焼身による自殺は、仏教における自殺として果たしてどのように考えることができるのか、この自殺が仏教として認められるものであるのか、認められないものであるのかという、是か非かと結論づけることはこの浅学菲才の未熟者にはできませんが、これまでの仏教思想の学びからできるだけ真摯に考えて参りたいと存じます。

・・次号・No.3へと続く・・

次号では、ダライ・ラマ法王猊下の自殺に関してのお考えについて考慮できればと思っています。

参照
「仏教は自殺を本当に禁じているのか?」
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/3138/suicide_buddhism.html

「異相往生 −難行・苦行の浄土行」荒木睦彦氏
http://www.araki-labo.jp/jshigo06.htm

「癒しと救い―アジアの宗教的伝統に学ぶ」(2001年)・立川武蔵先生編集・玉川大学出版部
第8章・仏教における殺しと救い-森雅秀先生
http://mmori.w3.kanazawa-u.ac.jp/works/article_pdf/3_48murdere&salvation.pdf

参照 ウィキペディア関連用語内
・薬王菩薩
・入定

・・

「自らを灯明と化した菩薩たちの願い」No.1(2012年2月10日)
 〜チベット問題・焼身抗議を考える〜 川口英俊

2008年3月10日にチベット・ラサで発生した大規模抗議行動からもうすぐ4年になろうとしている。これまでも半世紀にわたる中国政府による耐えかねる弾圧・圧政により、命を奪われ、また、自ら命を絶ったチベット人が数多くいる中で、自らに火を放ち、焼身してまで抗議の声を叫ぶに至った最初の犠牲者とされるのが、2009年2月27日、チベット・アムド地方アバ・キルティ僧院の僧侶・故タペー氏の焼身抗議である。

以来、現在(2012年2月8日)までに、チベット本土で焼身抗議を行った者は、既に20名を超え、そのうち少なくとも14名が亡くなり、数名が行方不明のままである。また、これまでの抗議への弾圧により、凶弾に倒れた者、不当逮捕・投獄された者、行方不明となっている者は数え切れないほどになってしまっています。

チベット問題の起因は、第二次世界大戦後、中華人民共和国の建国に伴って、中国がチベット支配・統治を進めるために様々な弾圧を進めてきたことにあります。特に、1949年からの軍事侵攻や飢餓などにより命を落としたチベット人犠牲者の数は100万人を超えているとされ、大量虐殺と共に、著しい人権侵害、民族・文化・宗教破壊、思想強要が行われているとして、現在においても国際的に解決・改善が必要な問題として扱われるように提起がなされています。

特に凄惨さを極める圧政・弾圧の嵐の中で、1959年3月のラサ民衆蜂起においてダライ・ラマ14世法王猊下がインドへと亡命し、亡命政府を樹立するに至ったことは象徴的な出来事となり、チベット人たちの心の支えである拠り所、チベット仏教界の指導的立場である法王猊下を失った打撃は計り知れないものとなりました。その後も共産党による民主改革や文化大革命、改革開放政策の下で、チベット人たちへの蹂躙は絶え間なく続き、主に挙げるだけでも、チベットへの漢族大量移民による民族浄化問題、チベット人大量失業・貧困化問題、チベット語・文化・芸術・教育の破壊問題、信教・言論の自由への侵害問題、環境問題・核開発問題などと、多くの圧政・弾圧による弊害がいまだに生じてしまっている状況となっています。

このような中で、ダライ・ラマ14世法王猊下は、亡命以来、チベット問題改善を国際社会に広く訴えられてこられたものの、いまだ十分な成果を得られることはできずのままであり、また、本土でもチベット人たちによる激しい抗議行動が繰り返されてきましたが、ことごとく封殺されてしまい、一向に改善されることなく今日に至っています。

近年の本土でのチベット人による抵抗運動においては、法王猊下の意向を汲んで、非暴力的な抗議行動が行われていますが、それでも激しい弾圧は依然として続き、ついには自らに火を付けて訴えるという手段を行うまでになってしまうほど状況は追いつめられており、2009年2月の僧侶・故タペー氏による焼身抗議以来、特に2011年3月からのここ一年にわたっては焼身抗議が続発している異常な事態となってしまっています。

・・次号・No.2へと続く・・

参照 ダライ・ラマ法王日本代表部事務所サイト内
http://www.tibethouse.jp/home.html
「チベットを知るために」
http://www.tibethouse.jp/about/index.html

参照 ウィキペディア関連用語内
・チベット問題
・チベット動乱
・1959年のチベット蜂起
・2008年のチベット騒乱

・・

現在進行形のチベット情勢に関しての情報については、主に中原一博氏からのツイッター・ブログによる情報を参照とさせて頂いております。

チベットNOW@ルンタ・ダラムサラ通信
http://blog.livedoor.jp/rftibet/

・・

チベット問題を平和的に解決し、平等と相互協力を基盤にチベット人と中国人が共存・安住できる社会の実現を目指して、ダライ・ラマ14世法王猊下が提唱しておられる「中道のアプローチ・チベット問題解決に向けての骨子」は下記、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所サイトのページをご参照下さい。
http://www.tibethouse.jp/cta/middleway.html

≪ 1960年 亡命直後のダライ・ラマ法王による祷りの詩 ≫
(翻訳:石濱裕美子先生)
http://www.tibethouse.jp/dalai_lama/index.html

海のように果てしない徳をそなえて
すべての非力な生き物を、たった一人の我が子のように愛される
過去・現在・未来に出現される方(仏)よ、その子(菩薩)よ。その弟子たちよ。
どうかこの私の真実の叫びを聞いてください。

この世の苦しみを取り除く、完璧な仏の教えは
全世界の幸福をになっている。
この教えを奉じている学者や行者たちの
十種類の法行(正しい仏教の修行)が栄えて行きますように。

恐ろしい乱暴な悪行の徒に迫害されて
絶え間なく苦しんでいる非力な生き物たち
かれらの堪え難い、病と戦争と飢えの恐怖が
鎮まって、平和の海の中で安らげますように。

とりわけ、敬虔な雪国(チベット)の人々が、
仏教を信じない異教徒の群によって無慈悲に
荒々しく滅ぼされて、流した血と涙の河が
すぐにとまるように、慈悲の力を生じてください。

煩悩という魔物に惑わされた残虐な行為により
自分も他人も滅ぼすものは哀れむべきものたち。
この乱暴な人々の群がなすべきこと・なさざるべきことを判別できる目を
得て、愛をもってわたしたちの友となるように。

長く心に暖めてきた願いがかない、
チベットの完全独立が自ずとかない、
仏教にもとづく政治が栄えるような
そのような良き時代をすぐに与えてください。

仏の教えとその教えを守っている政府や民のために
自分の可愛い身体や財産をなげうって
千の困難を味わっている人々を
ポタラにいる方よ(観音様よ)、お守り下さい。

まとめると、頼るべき方観音様は、
仏と菩薩の眼前で「このチベットの地を護ろう」と広大な祈願をたてられた。
その祈願の結果がすぐに現実のものとなりますように。

この世界と空性(一切ものに実体がない)の本質である深遠なる縁起と
最高の三つの宝(仏とその教えとその教えを奉じる僧侶)の力と真実の言葉の力と
良い行為には良い結果が、悪い行為に悪い結果が必ずでるという真実の力によって、
我々のこの真実の祈りが障りなく現実のものとなりますように。

以上ここまで。


2012年02月13日(Mon)▲ページの先頭へ
「自らを灯明と化した菩薩たちの願い」No.2〜チベット問題・焼身抗議を考える〜
【チベット問題】

「自らを灯明と化した菩薩たちの願い」No.2(2012年2月12日)
 〜チベット問題・焼身抗議を考える〜 川口英俊

前号・No.1(http://t.co/Y0nu4h2A

今回は、仏教における「自殺」について考えて参りたいと思いますが、このように書いている今もチベット本土での焼身抗議は続いてしまっています...

最新のチベット情報・速報につきましては、中原一博氏( @tonbani )のツイッター・ブログがございます。

チベットNOW@ルンタ・ダラムサラ通信
http://blog.livedoor.jp/rftibet/

長田幸康氏(www.tibet.to)による焼身抗議の経過時系列まとめ
【メモ】チベット人による焼身抗議(2009年2月〜)
http://tibet.cocolog-nifty.com/blog_tibet/2012/02/20092-40c0.html

仏教における「自殺」ということについてですが、不殺生戒を定めている仏教においては、他殺はもちろん、自殺も禁忌であると考えるのが一般的でしょう。もちろん、不殺生戒の原則はできるだけ守られなければならないのは当たり前のことであります。

しかし、仏教においては、殺生・自殺が認められる場合があることは、あまり知られてはいませんが、あくまで限定的・極限的に認められることがあります。

まず浅学菲才の未熟者なる私見の解釈としてご寛容頂ければと存じますが、殺生・自殺として認められないのは、煩悩、特には三毒である貪・瞋・痴に侵されていることでの殺生・自殺であり、限定的・極限的に認められる殺生・自殺とは、煩悩を完全に離れたる深遠なる慈悲・利他行としての殺生・自殺と考えております。

但し、あくまでもお釈迦様は、八万四千(数多くの例えとしての数字)とも言われている法門において、対機説法として教えを聞く者の機根(教えを理解できる能力)に応じて譬喩的に説かれた中におけることでの教説もあり、十分にその機根を備えていない者にとっては誤解を生じさせてしまうことになりかねないため、誰にでもその仏説が当てはまるわけではないことには相当に注意すべきであります。特に勝手な慈悲・利他行の解釈を使って、それを殺人肯定の論理にすり替えてしまうことは過去にも多くの例があります。(最近ではオウム真理教による事件が最も有名)

(お釈迦様も自殺に関しては、限定的に許容されておられる場合があったとされる例が初期経典の中にも見つけることができます。ヴァッカリの自殺・ゴーディカの自殺・シャーリプトラの自殺・チュンダの自殺・お釈迦様自身の延命拒絶など。また、殺人に関しても法華経・譬喩品や涅槃経・聖行品においてあくまでも譬喩的にそれが肯定的に説かれていると解釈される場合があります。更に補足としては、大量殺人者でありながら仏教帰依により聖者となられた例として、アングリマーラ尊、鬼子母神・ハーリティー、大元帥明王・アータヴァカなどの説話があります。)

自殺や殺人に関してのお釈迦様の教説の譬喩を理解するためには、やはり最低でも、確かなる出離心(迷いの世界から逃れたいと強く思う心)・菩提心(悟りを目指したい・一切衆生を救いたいと強く思う心)を起こし、煩悩・無明を対治するためにおける慈悲の働き(方便)と智慧(深遠なる空と縁起の理法の了解)の二資糧をある程度積んでいる前提があってこそであり、このことを理解せずに、安易に自殺・殺人の肯定を声高に主張することは相当な弊害をもたらしかねない危険性を孕んでいるため、非常に気を付けなければならないと考えています。

私自身も先の解釈においては、真なる深遠なる慈悲・利他行とは何であるのかについて、まだまだ理解浅薄であるため、本当に、これが認められる殺生・自殺、これは認められない殺生・自殺と決めることのできるような立場ではありませんことを、あしからずご了承頂けましたらと存じます。

さて、仏教における自殺には、捨身行としていくつかの行があります。それは、代表的には穢土(煩悩・無明の中での汚れた世界)としてあるこの世を速やかに離れて、仏の世界へと赴かんとするための「異相(いそう)往生」として、阿弥陀如来・極楽往生、弥勒菩薩・兜率天往生、観音菩薩・補陀落往生、薬師如来・浄瑠璃往生などの仏国土へと向かうために、断食・入水・縊死(首吊り)・埋身、そして「焼身」などにより、自殺するということが挙げられます。

特に「焼身」を選択して行う者が多く例としてあるのは、法華経の薬王菩薩本事品における内容が大きな影響を与えていることが考えられます。簡単には、薬王菩薩がその前世において、一切衆生喜見菩薩であった時に、師である日月浄明徳如来の法華経の説法に歓喜して、自らの身を焼いて日月浄明徳如来を供養したという内容であります。また、「焼身」での異相往生では、自らの往生だけではなく、それを見る者たちにも仏国土を目のあたりに体験させて、往生を期待させるためへの供養という意もあり、多くの見る者たちがあるため、後世に伝えられていることが多いのも確かでありますでしょう。

捨身行として更には、弥勒菩薩が如来となり兜率天からこの世に現れられるまでの衆生救済を目的として即身仏となるために入定する行も有名であります。また、チベット仏教において、かなり高い悟りの境地にある僧侶は、瞑想によって自らで自在に心臓を止め、呼吸を止めて死の状態を迎えて自殺することができる例もあるようです。

さて、ではこの度のチベットにおける焼身抗議、焼身による自殺は、仏教における自殺として果たしてどのように考えることができるのか、この自殺が仏教として認められるものであるのか、認められないものであるのかという、是か非かと結論づけることはこの浅学菲才の未熟者にはできませんが、これまでの仏教思想の学びからできるだけ真摯に考えて参りたいと存じます。

・・次号・No.3へと続く・・

次号では、下記参照に挙げさせて頂いております森雅秀先生の論文「仏教における殺しと救い」の内容と、ダライ・ラマ法王猊下の自殺に関してのお考えについても考慮できればと思っています。

参照
「仏教は自殺を本当に禁じているのか?」
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/3138/suicide_buddhism.html

「異相往生 −難行・苦行の浄土行」荒木睦彦氏
http://www.araki-labo.jp/jshigo06.htm

「癒しと救い―アジアの宗教的伝統に学ぶ」(2001年)・立川武蔵先生編集・玉川大学出版部
第8章・仏教における殺しと救い-森雅秀先生
http://mmori.w3.kanazawa-u.ac.jp/works/article_pdf/3_48murdere&salvation.pdf

参照 ウィキペディア関連用語内
・薬王菩薩
・入定

・・

「自らを灯明と化した菩薩たちの願い」No.1(2012年2月10日)
 〜チベット問題・焼身抗議を考える〜 川口英俊

2008年3月10日にチベット・ラサで発生した大規模抗議行動からもうすぐ4年になろうとしている。これまでも半世紀にわたる中国政府による耐えかねる弾圧・圧政により、命を奪われ、また、自ら命を絶ったチベット人が数多くいる中で、自らに火を放ち、焼身してまで抗議の声を叫ぶに至った最初の犠牲者とされるのが、2009年2月27日、チベット・アムド地方アバ・キルティ僧院の僧侶・故タペー氏の焼身抗議である。

以来、現在(2012年2月8日)までに、チベット本土で焼身抗議を行った者は、既に20名を超え、そのうち少なくとも14名が亡くなり、数名が行方不明のままである。また、これまでの抗議への弾圧により、凶弾に倒れた者、不当逮捕・投獄された者、行方不明となっている者は数え切れないほどになってしまっています。

チベット問題の起因は、第二次世界大戦後、中華人民共和国の建国に伴って、中国がチベット支配・統治を進めるために様々な弾圧を進めてきたことにあります。特に、1949年からの軍事侵攻や飢餓などにより命を落としたチベット人犠牲者の数は100万人を超えているとされ、大量虐殺と共に、著しい人権侵害、民族・文化・宗教破壊、思想強要が行われているとして、現在においても国際的に解決・改善が必要な問題として扱われるように提起がなされています。

特に凄惨さを極める圧政・弾圧の嵐の中で、1959年3月のラサ民衆蜂起においてダライ・ラマ14世法王猊下がインドへと亡命し、亡命政府を樹立するに至ったことは象徴的な出来事となり、チベット人たちの心の支えである拠り所、チベット仏教界の指導的立場である法王猊下を失った打撃は計り知れないものとなりました。その後も共産党による民主改革や文化大革命、改革開放政策の下で、チベット人たちへの蹂躙は絶え間なく続き、主に挙げるだけでも、チベットへの漢族大量移民による民族浄化問題、チベット人大量失業・貧困化問題、チベット語・文化・芸術・教育の破壊問題、信教・言論の自由への侵害問題、環境問題・核開発問題などと、多くの圧政・弾圧による弊害がいまだに生じてしまっている状況となっています。

このような中で、ダライ・ラマ14世法王猊下は、亡命以来、チベット問題改善を国際社会に広く訴えられてこられたものの、いまだ十分な成果を得られることはできずのままであり、また、本土でもチベット人たちによる激しい抗議行動が繰り返されてきましたが、ことごとく封殺されてしまい、一向に改善されることなく今日に至っています。

近年の本土でのチベット人による抵抗運動においては、法王猊下の意向を汲んで、非暴力的な抗議行動が行われていますが、それでも激しい弾圧は依然として続き、ついには自らに火を付けて訴えるという手段を行うまでになってしまうほど状況は追いつめられており、2009年2月の僧侶・故タペー氏による焼身抗議以来、特に2011年3月からのここ一年にわたっては焼身抗議が続発している異常な事態となってしまっています。

・・次号・No.2へと続く・・

参照 ダライ・ラマ法王日本代表部事務所サイト内
http://www.tibethouse.jp/home.html
「チベットを知るために」
http://www.tibethouse.jp/about/index.html

参照 ウィキペディア関連用語内
・チベット問題
・チベット動乱
・1959年のチベット蜂起
・2008年のチベット騒乱

・・

現在進行形のチベット情勢に関しての情報については、主に中原一博氏からのツイッター・ブログによる情報を参照とさせて頂いております。

チベットNOW@ルンタ・ダラムサラ通信
http://blog.livedoor.jp/rftibet/

・・

チベット問題を平和的に解決し、平等と相互協力を基盤にチベット人と中国人が共存・安住できる社会の実現を目指して、ダライ・ラマ14世法王猊下が提唱しておられる「中道のアプローチ・チベット問題解決に向けての骨子」は下記、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所サイトのページをご参照下さい。
http://www.tibethouse.jp/cta/middleway.html

≪ 1960年 亡命直後のダライ・ラマ法王による祷りの詩 ≫
(翻訳:石濱裕美子先生)
http://www.tibethouse.jp/dalai_lama/index.html

海のように果てしない徳をそなえて
すべての非力な生き物を、たった一人の我が子のように愛される
過去・現在・未来に出現される方(仏)よ、その子(菩薩)よ。その弟子たちよ。
どうかこの私の真実の叫びを聞いてください。

この世の苦しみを取り除く、完璧な仏の教えは
全世界の幸福をになっている。
この教えを奉じている学者や行者たちの
十種類の法行(正しい仏教の修行)が栄えて行きますように。

恐ろしい乱暴な悪行の徒に迫害されて
絶え間なく苦しんでいる非力な生き物たち
かれらの堪え難い、病と戦争と飢えの恐怖が
鎮まって、平和の海の中で安らげますように。

とりわけ、敬虔な雪国(チベット)の人々が、
仏教を信じない異教徒の群によって無慈悲に
荒々しく滅ぼされて、流した血と涙の河が
すぐにとまるように、慈悲の力を生じてください。

煩悩という魔物に惑わされた残虐な行為により
自分も他人も滅ぼすものは哀れむべきものたち。
この乱暴な人々の群がなすべきこと・なさざるべきことを判別できる目を
得て、愛をもってわたしたちの友となるように。

長く心に暖めてきた願いがかない、
チベットの完全独立が自ずとかない、
仏教にもとづく政治が栄えるような
そのような良き時代をすぐに与えてください。

仏の教えとその教えを守っている政府や民のために
自分の可愛い身体や財産をなげうって
千の困難を味わっている人々を
ポタラにいる方よ(観音様よ)、お守り下さい。

まとめると、頼るべき方観音様は、
仏と菩薩の眼前で「このチベットの地を護ろう」と広大な祈願をたてられた。
その祈願の結果がすぐに現実のものとなりますように。

この世界と空性(一切ものに実体がない)の本質である深遠なる縁起と
最高の三つの宝(仏とその教えとその教えを奉じる僧侶)の力と真実の言葉の力と
良い行為には良い結果が、悪い行為に悪い結果が必ずでるという真実の力によって、
我々のこの真実の祈りが障りなく現実のものとなりますように。

以上ここまで。


2012年02月11日(Sat)▲ページの先頭へ
「自らを灯明と化した菩薩たちの願い」No.1 〜チベット問題・焼身抗議を考える〜
【チベット問題】

「自らを灯明と化した菩薩たちの願い」No.1(2012年2月10日)
 〜チベット問題・焼身抗議を考える〜 川口英俊

2008年3月10日にチベット・ラサで発生した大規模抗議行動からもうすぐ4年になろうとしている。これまでも半世紀にわたる中国政府による耐えかねる弾圧・圧政により、命を奪われ、また、自ら命を絶ったチベット人が数多くいる中で、自らに火を放ち、焼身してまで抗議の声を叫ぶに至った最初の犠牲者とされるのが、2009年2月27日、チベット・アムド地方アバ・キルティ僧院の僧侶・故タペー氏の焼身抗議である。

以来、現在(2012年2月8日)までに、チベット本土で焼身抗議を行った者は、既に20名を超え、そのうち少なくとも14名が亡くなり、数名が行方不明のままである。また、これまでの抗議への弾圧により、凶弾に倒れた者、不当逮捕・投獄された者、行方不明となっている者は数え切れないほどになってしまっています。

チベット問題の起因は、第二次世界大戦後、中華人民共和国の建国に伴って、中国がチベット支配・統治を進めるために様々な弾圧を進めてきたことにあります。特に、1949年からの軍事侵攻や飢餓などにより命を落としたチベット人犠牲者の数は100万人を超えているとされ、大量虐殺と共に、著しい人権侵害、民族・文化・宗教破壊、思想強要が行われているとして、現在においても国際的に解決・改善が必要な問題として扱われるように提起がなされています。

特に凄惨さを極める圧政・弾圧の嵐の中で、1959年3月のラサ民衆蜂起においてダライ・ラマ14世法王猊下がインドへと亡命し、亡命政府を樹立するに至ったことは象徴的な出来事となり、チベット人たちの心の支えである拠り所、チベット仏教界の指導的立場である法王猊下を失った打撃は計り知れないものとなりました。その後も共産党による民主改革や文化大革命、改革開放政策の下で、チベット人たちへの蹂躙は絶え間なく続き、主に挙げるだけでも、チベットへの漢族大量移民による民族浄化問題、チベット人大量失業・貧困化問題、チベット語・文化・芸術・教育の破壊問題、信教・言論の自由への侵害問題、環境問題・核開発問題などと、多くの圧政・弾圧による弊害がいまだに生じてしまっている状況となっています。

このような中で、ダライ・ラマ14世法王猊下は、亡命以来、チベット問題改善を国際社会に広く訴えられてこられたものの、いまだ十分な成果を得られることはできずのままであり、また、本土でもチベット人たちによる激しい抗議行動が繰り返されてきましたが、ことごとく封殺されてしまい、一向に改善されることなく今日に至っています。

近年の本土でのチベット人による抵抗運動においては、法王猊下の意向を汲んで、非暴力的な抗議行動が行われていますが、それでも激しい弾圧は依然として続き、ついには自らに火を付けて訴えるという手段を行うまでになってしまうほど状況は追いつめられており、2009年2月の僧侶・故タペー氏による焼身抗議以来、特に2011年3月からのここ一年にわたっては焼身抗議が続発している異常な事態となってしまっています。

・・次号・No.2へと続く・・

参照 ダライ・ラマ法王日本代表部事務所サイト内
http://www.tibethouse.jp/home.html
「チベットを知るために」
http://www.tibethouse.jp/about/index.html

参照 ウィキペディア関連用語内
・チベット問題
・チベット動乱
・1959年のチベット蜂起
・2008年のチベット騒乱

・・

現在進行形のチベット情勢に関しての情報については、主に中原一博氏からのツイッター・ブログによる情報を参照とさせて頂いております。

チベットNOW@ルンタ・ダラムサラ通信
http://blog.livedoor.jp/rftibet/

【チベット問題】(2012.2.11までの総合まとめ)
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52066511.html

・・

チベット問題を平和的に解決し、平等と相互協力を基盤にチベット人と中国人が共存・安住できる社会の実現を目指して、ダライ・ラマ14世法王猊下が提唱しておられる「中道のアプローチ・チベット問題解決に向けての骨子」は下記、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所サイトのページをご参照下さい。
http://www.tibethouse.jp/cta/middleway.html

≪ 1960年 亡命直後のダライ・ラマ法王による祷りの詩 ≫
(翻訳:石濱裕美子先生)
http://www.tibethouse.jp/dalai_lama/index.html

海のように果てしない徳をそなえて
すべての非力な生き物を、たった一人の我が子のように愛される
過去・現在・未来に出現される方(仏)よ、その子(菩薩)よ。その弟子たちよ。
どうかこの私の真実の叫びを聞いてください。

この世の苦しみを取り除く、完璧な仏の教えは
全世界の幸福をになっている。
この教えを奉じている学者や行者たちの
十種類の法行(正しい仏教の修行)が栄えて行きますように。

恐ろしい乱暴な悪行の徒に迫害されて
絶え間なく苦しんでいる非力な生き物たち
かれらの堪え難い、病と戦争と飢えの恐怖が
鎮まって、平和の海の中で安らげますように。

とりわけ、敬虔な雪国(チベット)の人々が、
仏教を信じない異教徒の群によって無慈悲に
荒々しく滅ぼされて、流した血と涙の河が
すぐにとまるように、慈悲の力を生じてください。

煩悩という魔物に惑わされた残虐な行為により
自分も他人も滅ぼすものは哀れむべきものたち。
この乱暴な人々の群がなすべきこと・なさざるべきことを判別できる目を
得て、愛をもってわたしたちの友となるように。

長く心に暖めてきた願いがかない、
チベットの完全独立が自ずとかない、
仏教にもとづく政治が栄えるような
そのような良き時代をすぐに与えてください。

仏の教えとその教えを守っている政府や民のために
自分の可愛い身体や財産をなげうって
千の困難を味わっている人々を
ポタラにいる方よ(観音様よ)、お守り下さい。

まとめると、頼るべき方観音様は、
仏と菩薩の眼前で「このチベットの地を護ろう」と広大な祈願をたてられた。
その祈願の結果がすぐに現実のものとなりますように。

この世界と空性(一切ものに実体がない)の本質である深遠なる縁起と
最高の三つの宝(仏とその教えとその教えを奉じる僧侶)の力と真実の言葉の力と
良い行為には良い結果が、悪い行為に悪い結果が必ずでるという真実の力によって、
我々のこの真実の祈りが障りなく現実のものとなりますように。

以上ここまで。


2012年02月01日(Wed)▲ページの先頭へ
【チベット問題】2/8世界同時開催 チベット本土のための緊急法要-ダライ・ラマ法王日本代表部事務所
チベット情勢は焼身抗議・デモと頻発し、依然として憂慮すべき緊張した深刻な事態となっています。死傷者・行方不明者・不当逮捕者と犠牲者の数もかなり増え続けています・・2月8日には世界同時開催で抗議行動や犠牲者法要が行われる予定となっています。

世界同時開催 チベット本土のための緊急法要-ダライ・ラマ法王日本代表部事務所
http://www.tibethouse.jp/event/2012/120208_houyou.html

僧侶や尼僧、一般人の抗議の焼身自殺が相次いでおります。
このことから、チベット亡命政権は深い懸念を持って、死亡したチベット人および、民族の権利のために声を上げ、重大な段階を迎えているチベット本土のチベット人に対し支援と連帯の表明要請と、自由世界のチベット人およびチベット・サポーターの皆さんへはチベット本土の状況を知らせる平和的イベント開催のお願いの声明を昨年10月に引き続き発表させていただきました。

つきましては以下の日程で、世界同時共同法要を執り行わせていただきます。皆様のご参加をよろしくお願い申し上げます。

日時 平成24年2月8日(水)18:30受付開始 19:00法要開始
場所 大本山 護国寺 桂昌殿 http://www.gokokuji.or.jp
主催 ダライ・ラマ法王日本代表部事務所(チベットハウス)

・・

【チベット問題】

焼身抗議・デモと続発し、チベット情勢は更に深刻な事態となっています。中原一博氏( @tonbani )からのツイッター・ブログによる情報には特に注視が必要であります。チベットNOW@ルンタ・ダラムサラ通信 http://t.co/rk94bOgV

<貴重映像>ザムタン公安前で抗議の声を上げるチベット人たち。/CNNのチベット潜入トライ映像。 - チベットNOW@ルンタ
http://t.co/jxBkGs1O

抗議行動続発 連鎖を警戒 チベット、ウイグルで警戒強化 - MSN産経ニュース
http://t.co/DEYcwB8S

世界同時開催 チベット本土のための緊急法要 2月8日(水)18:30受付開始 19:00法要開始 大本山 護国寺 桂昌殿
http://t.co/wGWNcusx

「アムド、ゴロ、ペマ県で抗議デモ頻発」 - チベットNOW@ルンタ
http://t.co/J1oNsdHj

チベット人の抗議デモに対し、当局は過剰な武力行使を避けるべき
http://t.co/HXYleraq

連鎖するチベット族抗議行動 治安部隊発砲 3人死亡 - MSN産経ニュース
http://t.co/eyKjV1iP

<中国>チベット族と衝突拡大 デモに発砲6人死亡 四川省(毎日新聞) - Y!ニュース
http://t.co/jrfZ0eKY

四川でチベット族抗議、治安部隊発砲で3人死亡(読売新聞) - Y!ニュース
http://t.co/Mp6cX3g8

ウーセル・ブログ「瘋蟹:4枚のチベット漫画」 - チベットNOW@ルンタ
http://t.co/pVMBsSgO

「ウゲンの遺体はすぐにザムタン・チョナン僧院に運ばれ、良き来世のためにポアが行われた」 - チベットNOW@ルンタ
http://t.co/OXGfRMkD

「ザムタン、タウ、ペマ、ラギャ、ラサ...各地で次々事件が起こる」 - チベットNOW@ルンタ
http://t.co/fpqN0vq2

<速報>ンガバ、ザムタン県バルマ郷で保安部隊と地域の住民が衝突、発砲により1人死亡か? - チベットNOW@ルンタ
http://t.co/l2Law0Bp

「ダンゴ、セルタ事件に関する中国側の発表等」 - チベットNOW@ルンタ
http://t.co/cu5A8iLV

ダライ・ラマ法王日本代表部事務所・ニュースリリース 一覧
http://t.co/1Vl02uXx

「セルタ、ダンゴ、ンガバの状況」 - チベットNOW@ルンタ
http://t.co/EXBXWZ0s

「カム、ダンゴの続報/今日セルタでデモ、当局の発砲により5人死亡か?」 - チベットNOW@ルンタ
http://t.co/uABy9Zyq

時事ドットコム:チベット問題に「重大な懸念」=中国副主席に提起へ−米
http://t.co/yzqKiu6p

「速報:今朝カム、ダンゴで大規模デモ、当局の発砲により2人死亡か?(続報追記あり)」 - チベットNOW@ルンタ
http://t.co/LfyT1Myw

中国:デモに治安部隊発砲、チベット族1人死亡…四川省 - 毎日jp(毎日新聞)
http://t.co/jtcwTHqE

チベット族住民が死亡=治安部隊、デモ隊に無差別発砲―30人負傷情報も・中国四川(時事通信) - Y!ニュース
http://t.co/B87RG11W

「アムドの高僧 拷問の結果死亡」 - チベットNOW@ルンタ
http://t.co/bKBDjtg7

「8日に焼身抗議死亡のソバ・リンポチェ 遺言テープが届く」 - チベットNOW@ルンタ
http://t.co/k3xGmyWR

ウーセル・ブログ「なぜカロン・ティパ(首相)はタベーの名を呼ばないのか?」 - チベットNOW@ルンタ
http://t.co/wbGGnhaz

「14日にンガバで焼身抗議を行ったロブサン・ジャミヤン 死亡確認」 - チベットNOW@ルンタ
http://t.co/DIoNyvUj

「ゴロ:ダルラとペマ、カンゼ:セルタで抗議デモ その他」 - チベットNOW@ルンタ
http://t.co/HUxNvxHk

何ということを・・ RT @tonbani Tibet Timesによれば、15日に行われたソバ・リンポチェの葬儀の際、当局は葬儀を蹴散らしただけでなく、遺体を奪ったという。
http://t.co/BBSiGPu0

王力雄「焼身抗議以外に何ができるというのか?」 - チベットNOW@ルンタ
http://t.co/g3xdzSk2

【チベット問題】(2012.1.15までまとめ)
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52061157.html

【ダライ・ラマ法王猊下関連アーカイブ】(2012.1.15までまとめ)
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52061159.html

・・

「ダライ・ラマ法話 文殊の智慧による救い」(DVDブック)・春秋社

ダライ・ラマ14世法王猊下 (著)
クンチョック・シタル師 (翻訳)
阿門朋子氏 (翻訳)

1)「ダライ・ラマ法話 文殊の智慧による救い」(DVDブック)・春秋社( http://t.co/V5CcVZ95 )。ブックをまず一読了。ダライ・ラマ7世著の詩文「中観の四念住」をテキストとして文殊菩薩の慈悲と智慧についての教えに関してのご法話が中心。

2)中観思想の理解から密教の入り口付近の理解についての内容も扱われていました。思想精査理解は再読後からとして、DVDの方も楽しみに拝聴致したく存じております。

3)本DVDブックと併せて、「チベット仏教 文殊菩薩の秘訣」ソナム・ギャルツェン・ゴンタ 師著(法蔵館)の内容についても再々読理解に努めたいと考えております。

・・

ここのところ論考考察の時間がなかなかとれずで、ブログに書く内容が単調化してきてしまっていますが、「ダライ・ラマ法王 Teaching in 広島 2006 公式伝授録」[DVD] エピソード3・4・5・6を随時に拝聴させて頂いているところでございます。

一度目では理解ができなかったところも多々ありますので、二回目に入っている次第でございます。内容は、これまでも猊下の関連著書にて色々と学んで参りましたことから鑑みましてもより深い内容が扱われていると感じております。珠玉のすばらしい内容であります。

「ダライ・ラマ法王 Teaching in 広島 2006 公式伝授録」[DVD]


「縁起賛」・「ラムツォ ナムスム(道の三要訣)」・「四つの捕われから離れる秘訣」
http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/d/19761125

下記ストアにて昨年末に購入させて頂きました。
http://store.kokonor.com/products/list.php?category_id=14

・・

『超世間賛』(出世間賛)ナーガールジュナ(龍樹)大師
(マリア・リンチェン氏訳)
http://t.co/g72Zlyhu

龍樹(ナーガールジュナ)大師
「出世間讃」抜粋(1.2.13.15.16.20.21.22.24.25.26)
http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/2671162f7cc65963614c5d43ea771bf9

・・

市政功労者表彰(行政進展功労)について・東大阪市市政施行45周年記念式典に際して
http://hide-1.jugem.jp/?eid=481

・・

「中観派の不共の勝法について、「聖ツォンカパ伝」読了、他」
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52058375.html

・・

「無分別」・「離戯論」について
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52054473.html

#勝義方便メモ まとめNO.1
http://togetter.com/li/200586

#勝義方便メモ まとめNO.2
http://togetter.com/li/219557

・・

天罰論に関しましての私見関連考察の追記
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52034966.html

『空と縁起と』〜仏教の存在論〜  平成23年度・秋季彼岸施餓鬼・配布用資料
http://t.co/wHL7TR0

『東日本大震災に思う』 平成23年度・お盆施餓鬼法要・配布用資料
http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/28c0cc5975d7b67227e085443ad9053f

自らを灯明と化されたツェワン・ノルブ師による焼身供養について
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52034027.html

【仏教存在論】1-45
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52031260.html

【大震災・空と縁起と】(1-11)
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52002925.html

これまでの天罰論に関しましての私見関連考察 【大震災・空と縁起と】(12-47)
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52007858.html

天罰論に関しましての私見関連考察、【大震災・空と縁起と】
(48-72)・完結
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52009321.html

7/18 最近のツイッターコメントまとめ
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52026611.html

7/6 最近のツイッターコメントまとめ
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52024256.html

故丸山照雄師「公害企業主呪殺祈祷僧団」の活動から考える
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52018516.html

川口英俊の自動配信・デイリー自動情報収集ネット新聞
http://paper.li/hide1125/1307742529

日本仏教改革の視座
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52015538.html

【アンチ葬式仏教の危うさ http://bit.ly/muwOcn 】ツイッター・コメント投稿・1-26
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52014077.html

【紹介】真詮ブログ・「本願寺のヒットラー(1)宗政とは何か・(2)「最初の宗議会」の自殺」
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52012810.html

東大阪市における市民活動・まちづくり活性化へ向けたネットワーク構築に関しての意見交換会の雑感
http://hide-1.jugem.jp/?eid=440

【小池龍之介師 宗派離脱・単立寺院化】ツイッターコメント投稿・23-27
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52012801.html

「法華経の省察―行動の扉をひらく」(ティク・ナット・ハン師原著)読了。
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52007856.html

【4.29 ダライ・ラマ法王・震災特別慰霊法要・報告集】
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52002104.html

東日本大震災・被災地にて震災犠牲者追悼慰霊御供養のご報告
(往生院だより・第68号寄稿文)
http://blog.livedoor.jp/oujyouin/archives/51854274.html

被災地入り・ご報告・1-55
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/51999166.html

・・

他、これまでの考察シリーズは下記をご参照下さいませ。
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/51997575.html


   





カレンダ
2012年2月
     
     

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